Ethereumのイメージ写真=Shutterstock

Ethereumの開発陣が、次期大型アップグレード「グラムステルダム」の実装に向けた最終段階に入った。CoinDeskによると、開発チームはアップグレードに含まれるすべてのEthereum改善提案(EIP)を反映したdevnetの検証を進めている。実装時期は未定だが、2026年下期に有効化される見通しだ。

Ethereum Foundationのコア開発者、パリトシ・ジャヤンティ氏は、「現在、全EIPを含む開発者向けネットワークの作業を進めている」と説明した。テストネット展開前の最終的な安定化段階にあるという。

ジャヤンティ氏は今回のアップグレードについて、2022年のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)移行以降で最大規模の更新になるとの見方を示した。その上で、Ethereumの設計上の前提をいくつも見直し、将来のより大きな拡張につなげるものだと位置付けた。

中核となる機能は大きく2つある。

1つ目は「EIP-7732」だ。ePBS(enshrined Proposer-Builder Separation)を導入し、トランザクションを含むブロックの構築と提案の役割を分離する。

現状、このプロセスはブロックチェーンの外部で処理されており、特定の主体への信頼や中央集権化リスクが課題とされている。ePBSはこれをチェーン内に取り込み、MEV(最大抽出可能価値)を巡る操作余地の抑制を狙う。

2つ目は「EIP-7928」だ。ブロック単位のアクセスリストを導入し、ブロック処理の高速化と実行予測性の改善を図る。

このほか、ガスコスト体系の広範な見直しも盛り込む。ジャヤンティ氏は、高水準の計算コストは引き下げる一方、状態保存にかかるコストは引き上げると説明している。

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