LG Uplusは8月4日、マネージド検知・対応(MDR)を手掛けるFago Networksを買収したと発表した。Fago Networksの脅威検知・分析・対応の機能を取り込み、社内のセキュリティ体制を強化するとともに、法人向けセキュリティ事業の拡大を図る。
MDRは、企業のセキュリティ環境を24時間体制で監視し、サイバー脅威の検知から分析、対応までを担うサービスだ。専門人材が運用を担う点が特徴だ。
LG Uplusは、MDRの運用を通じて蓄積される脅威インテリジェンスや対応ノウハウを活用し、社内の検知・分析・対応体制を強化する。セキュリティデータを基盤に、脅威に先回りした対応力の向上も目指す。
Fago Networksは、自社開発のセキュリティ運用プラットフォーム「DeepACT」を基盤に、金融、製造、ITなど幅広い業種にMDRサービスを提供している。マレーシアやフィリピンなど、東南アジア7カ国にも展開している。
LG Uplusは今回の買収を機に、認証、ネットワーク、監視、脅威対応を一体化した統合セキュリティ体制を構築する。既存の「U+プレミアムセキュリティ監視」に加え、耐量子暗号(PQC)ベースの統合認証サービス「AlphaKey」、クラウド基盤のセキュリティサービス「U+SASE」とMDR機能を組み合わせ、セキュリティの構築から運用、脅威対応まで一貫して支援する方針だ。
同社によると、今回の買収はセキュリティを軸とする成長戦略を具体化するために進めた初のM&Aに当たる。ホン・ボムシク代表は、セキュリティ、品質、安全を全社の3つの基盤に位置付け、顧客の信頼に基づく成長を重視してきたという。
LG UplusはMWC25で「Assured Intelligence」を打ち出したのに続き、MWC26ではAIサービス、データ、インフラ全般のセキュリティ競争力強化を盛り込んだ「Secure AI」戦略を公開している。
クォン・ヨンヒョン エンタープライズ部門長(副社長)は「今回の買収は、法人顧客により高度なセキュリティサービスを提供し、当社のセキュリティ対応力を一段引き上げるための決定だ」とコメントした。そのうえで「セキュリティ投資と能力強化を継続し、顧客に信頼されるセキュリティパートナーを目指す」と述べた。