国家AIコンピューティングセンターの建設予定地。全羅南道・海南のソラシドで起工式を開き、本格着工した。写真=Shutterstock

科学技術情報通信部は3日、全羅南道・海南のソラシドデータセンターパーク用地で、国家AIコンピューティングセンターの起工式を開いた。官民合弁で先端GPUなどのAI計算資源を整備し、2028年の完成を目指す。完成に先立ち、来年には一部資源の先行提供も始める。

同センターは、政府が進める「AIハイウェイ」構想の中核インフラに位置付けられる。先端GPUをはじめとするAIコンピューティング資源を確保し、企業や大学、研究機関に研究開発やサービス開発の環境を提供するほか、国産AI半導体の実証と商用化も後押しする。

事業は、公的資金を土台に民間資本とデータセンター運営ノウハウを組み合わせる官民合弁方式で進める。科学技術情報通信部は昨年9〜10月に民間事業者を公募し、Samsung SDSを中心に、Naver Cloud、Samsung C&T、Kakao、Clush、Samsung Electronics、KTなどが参加するSamsung SDSコンソーシアムが、海南ソラシドを候補地として応募した。

その後、技術・政策評価や金融審査、国民成長ファンドの出資承認を経て、Samsung SDSコンソーシアムが最終事業者に選定された。公募時点で政府は、2028年までに先端GPUを1万5000基以上確保する目標を示していた。

科学技術情報通信部と金融委員会の国民成長ファンド、Samsung SDSコンソーシアムは6月、センターの建設・運営を担う合弁会社として、韓国AIコンピューティングセンター株式会社「KOACC」を設立した。

KOACCは現在、韓国電力に電力供給を申請しており、用水引き込み管路の工事も進めている。建物の新設と並行して、高性能AIサーバの運用に必要な電力設備や冷却設備を整え、2028年までにセンター整備を完了する計画だ。

センター完成前の来年には、Samsung SDSのデータセンターに一部のAIコンピューティング資源を先行配備し、サービス提供を始める。センター完成を待たず、逼迫する計算需要に対応するための措置としている。

センターが本格稼働すれば、産学官の利用者は先端AIコンピューティング資源を比較的利用しやすい価格で使えるようになる見通しだ。政府が推進するAIモデル開発や産業転換事業に必要な計算資源の供給拠点としての役割も担う。

また、センター内には研究開発区域を整備し、国産AI半導体の設計、試作、性能検証を支援する。検証を終えた製品は実際の商用サービスに適用し、導入実績の確保につなげる方針だ。

業界では、安定した電力と用水の確保、先端GPUの導入時期、初期需要の確保が、今後の安定運営を左右する課題になるとの見方が出ている。科学技術情報通信部は、金融委員会など関係機関と連携し、初期需要の確保や資金面の支援を進める考えだ。

ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官は「国家AIコンピューティングセンターを通じて、官民が力を合わせ、先端GPUの確保と国産AI半導体の活性化を並行して進める」と述べた。その上で「AIフルスタックの競争力を確保し、アジアのAIインフラハブへの飛躍を目指す」と強調した。

さらに、海南ソラシドデータセンターパークについては「3大メガプロジェクトの中核拠点として成長し、地域と国家がともに成長する均衡発展モデルになることを期待している」と語った。

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