中国のAIモデルが、トークン使用量で米国勢を大きく上回った。インドのビジネスメディアNDTV Profitが29日(現地時間)、OpenRouterのデータを基に報じた。
複数のAIモデルAPIを束ね、比較利用できるルーティングプラットフォームのOpenRouterによると、今年に入って中国製AIモデルがトークン消費量で米国モデルを逆転した。NDTV Profitは、効率的なモデル設計を背景に、中国のAI開発企業が米国の先行企業より低い価格設定を打ち出しており、これが競争力の新たな源泉になっていると伝えた。
トークン使用量の上位5モデルでは、米企業で上位5モデルに入ったのはAnthropicのみだった。首位はDeepSeek V4 Flashで4兆6300億トークン。2位はMiniMax M3の4兆1300億トークン、3位はXiaomi Mimo-V2.5の3兆8000億トークンだった。
トップ10にはこのほか、Tencent Hy3、Anthropic Claude Opus 4.7、DeepSeek V4 Pro、Owl Alpha、Claude Sonnet 4.6、Claude Opus 4が入った。Google Gemini 3とOpenAI GPT-5.5はそれぞれ12位、13位にとどまった。
OpenRouterは、6月15日までの1週間のトークン使用量が47兆1000億トークンとなり、前週の44兆6000億トークンから増加したと公表した。モデル別ではDeepSeekが最大の構成比を占めたという。
米中モデルの差が広がった背景には、複数の米AI企業による料金体系の見直しもある。定額制からトークン単位の従量課金への移行が進み、企業ユーザーがAIツールの利用コストをより直接的に意識するようになった。Amazon、Cisco、Uber、Walmart、Metaなどは、利用量に上限を設けたり、より低コストのモデル活用を進めたりする形でコスト管理に乗り出している。