Solanaが、実物資産のトークン化(RWA)の保有ウォレット数で主要ブロックチェーンの首位に立った。RWA.xyzの集計では保有ウォレット全体の約3割を占めた。一方で、資産総額ではEthereumが大きく上回っており、RWA市場では利用者数と資産規模で勢力図が分かれている。
Cryptopolitanが19日に報じたところによると、SolanaのRWA保有ウォレット数は28万5971。35ネットワークの合計92万4469ウォレットの約31%を占めた。Ethereumは19万9191、BNB Chainは10万1902で続いた。Solanaの保有ウォレット数は直近30日で29.3%増え、4月末に20万を超えてから2カ月足らずで約8万5000増加した。
ただ、資産規模ではEthereumが優勢だ。Ethereum上のRWA資産総額は163億ドルで、Solanaの30億ドル、BNB Chainの39億ドルを上回った。直近30日間の増加率はSolanaが14%増だったのに対し、Ethereumは4.7%減。同期間のSolanaにおけるRWA移転額は55億ドルと、前月比66.94%増となった。
Solana Compassは11日、27億ドル規模の資産を基盤に、44億ドルの移転額が発生したと説明した。資産が単に保有されるだけでなく、活発に取引されていることを示した形だ。
こうした拡大をけん引したのは、トークン化されたクレジット商品や株式連動型商品の流入だ。Securitizeは、担保付ローン債権に投資する「Securitize Tokenized AAA CLO Fund」をSolana上で立ち上げた。Ethena Labsは同ファンドに2億5000万ドルを配分すると発表した。SurancePlusはトークン化再保険証券を投入し、Shift RWAはJupiterにレバレッジ型のトークン化株式を上場。BackpackとSunriseは同日、SpaceXのトークン化株式も上場した。
既存インフラの整備とステーブルコイン決済網の拡大も成長要因として挙げられる。Securitize、Ondo、Maple Financeが構築したインフラは、新規発行体の流通市場参入を後押しした。Solana財団は2026年5月のエコシステム整理で、Solanaが5月のオンチェーンにおけるトークン化株式の現物累計取引量の97%を占め、保有者数も20万人を超えたと明らかにした。
Solanaのステーブルコインエコシステムは、時価総額156億ドル、保有者数1060万人規模とされる。Western Unionは5月、USDPTステーブルコインをSolanaブロックチェーンに導入し、グローバル決済システムの清算レイヤーとして活用すると発表した。SoFiは自社アプリを通じ、銀行発行ステーブルコインを約1500万人の会員に提供した。
もっとも、保有ウォレット数で首位に立ったからといって、資産規模でも優位に立ったわけではない。Ethereumは流動性や機関投資家需要に加え、BlackRockの24億ドル規模のBUIDLファンドを背景に、大型のトークン化市場で先行している。Cryptopolitanは、6月の新規発行による押し上げ効果が一巡した後も、Solanaが保有ウォレット数の首位を維持できるかが次の焦点になると伝えた。