写真=Shutterstock

ビットコインとイーサリアムを巡る短期的な投資家心理が、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急速に冷え込んでいる。予測市場では両資産の先行きについて、上昇よりも下落を見込む姿勢が強まっており、ビットコインは5万5000ドル、イーサリアムは1500ドルが当面の下値メドとして意識され始めた。

18日(現地時間)、ブロックチェーンメディアのDecryptによると、今回の軟調地合いは、ケビン・ウォッシュ氏の就任後初となるFOMCを受けて強まった。政策金利は据え置かれたものの、市場では年内の利下げ期待が大きく後退した。

Polymarketでは、2026年に利下げが実施されない可能性を約80%とみる見方が織り込まれている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchでも、年末にかけて利上げ観測が浮上している。

こうした地合いは、予測市場Myriadの「Pump or Dump」でも鮮明だ。同市場は、対象資産が次に上の価格帯を試すか、それとも下の価格帯に向かうかを予想する仕組みとなっている。

ビットコインでは、下落シナリオの確率が過去24時間で10ポイント超上昇した。市場参加者は、8万4000ドルへ大きく反発する前に、まず5万5000ドルまで下押しする可能性を約72%とみている。

一方で、市場が全面的に弱気一色というわけではない。Bitfire Researchは、ビットコインの現在の価格帯について「投資妙味のあるエントリーゾーン」と評価した。

イーサリアムに対する弱気の見方は、さらに強い。参加者は、3000ドルへ戻すより先に1500ドルまで下落する可能性を約83%と織り込んでいる。

この下落シナリオの確率は、過去24時間で約4ポイント、過去1カ月では23ポイント超上昇した。足元の価格は1500ドルの水準を約12%上回る一方、3000ドルに到達するには約78%の上昇が必要であることも、下値を見込む見方を後押ししている。

市場反応の背景にあるのは、金利見通しの変化だ。政策金利が据え置かれても年内の利下げ期待が後退し、利上げの可能性まで意識され始めたことで、リスク資産への選好は弱まった。

その結果、ビットコインとイーサリアムの現物価格の下落が予測市場のセンチメント悪化につながり、短期的には上値より下値を先に試すとの見方が優勢になっている。

もっとも、Myriadが示す確率は実際の価格動向を保証するものではない。現時点で市場参加者がどちらの方向により強く賭けているかを示す参考指標とみるのが妥当だ。

ビットコインは5万5000ドル、イーサリアムは1500ドルがそれぞれ次の節目として意識されるなか、今後はFRBの政策見通しと金利観測の変化が、両資産の短期的な値動きを左右しそうだ。

キーワード

#ビットコイン #イーサリアム #FRB #FOMC #Polymarket #CME FedWatch #政策金利 #予測市場
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.