SNSで拡散しているビットコイン価格予測画像。出所は確認されていない(画像=Reve AI)

2026年10月にビットコインが14万5000ドルに達する――。そんな内容の予測画像がSNSで再拡散している。画像は匿名掲示板4chan由来とされるが、原典の確認ができず、記載された時価総額や供給量の説明にも食い違いがあり、信頼性を疑問視する見方が出ている。

米ブロックチェーンメディアのCointelegraphが18日(現地時間)に報じた。拡散している画像は、暗号資産関連アカウント「コルレオネ」が共有したもので、2018年12月末に投稿された匿名書き込みの体裁を取っている。画像には2019年10月から2026年10月までのビットコイン目標価格が並び、最終目標として14万5000ドルが示されている。

一部の価格水準は、実際の相場推移と重なる。ビットコインは2021年11月に約6万7000ドル、2022年11月には約1万6000ドル近辺で取引されていた。

ただ、この画像が当時作成された原本かどうかは確認できない。キャプチャには保存リンクや投稿者を識別できる情報が見当たらず、4chanは匿名投稿が基本のため、保存された原文がない限り、事前の予測だったのか、後から編集されたのかを検証するのは難しい。

類似の文言を含む別の投稿も確認されている。2024年7月にBinance Squareへ投稿された記事では、「現在、ビットコイン総供給量の約90%を保有している」との表現と複数の価格目標が示されていたが、2024年9月のビットコイン価格は10万5400ドルとされていた。これに対し、今回拡散した画像では同時点の価格が7万4000ドルに置き換えられ、さらに2026年10月の14万5000ドル目標が追加されている。過去の値動きに合わせて後から修正された可能性を示す材料と受け止められている。

時価総額の計算も合わない。画像には、この予測によりビットコインの時価総額が5兆7000億ドルとなり、暗号資産市場に占める比率が40〜47%になるとの説明が記されている。だが、1BTC当たり14万5000ドル、流通量約2004万BTCで計算すると、時価総額は約2兆9000億ドルにとどまる。最大発行量の2100万BTCで試算しても約3兆500億ドルだ。仮に5兆7000億ドルが暗号資産市場全体を指すとしても、画像の文言は不明確で、予測の妥当性を裏付ける材料にはなりにくい。

供給量を巡る主張も実態と開きがある。画像の作成者は総供給量の90%保有を主張しているが、流通中のビットコイン約2004万BTCを基準にすると、90%は約1800万BTCに相当する。BitInfoChartsによると、上位100のビットコインアドレスの保有量は総供給量の約15.27%で、上位1万アドレスの合計でも53.89%にとどまる。画像の説明とは大きな差がある。

このため、匿名の4chan利用者が2026年までの主要な価格変動を正確に予測していたとの主張は、現時点では検証されていない。当該画像は、相場を的中させたトレーダーの証拠というより、既存の暗号資産ミームを流用、あるいは編集した投稿である可能性が高いとみられている。

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