XRP(写真=Shutterstock)

XRPはレンジ推移が続いており、短期的には1.11ドルの下値支持を維持できるか、1.28ドルを回復できるかが方向感を左右する焦点となっている。市場アナリストは、1.50ドルを明確に上抜ければ相場構造が上昇基調へ転じる可能性があるとみる一方、テクニカル指標や先物市場では慎重な地合いも示されている。

The Crypto Basicによると、市場アナリストのイグラック・クリプトは17日、XRPが現在「再構築局面」にあるとの見方を示した。買い手が主導権を取り戻すには、重要な価格帯を段階的に回復していく必要があるという。

足元のXRPは、上昇を試す局面で押し戻される動きが続いてきた。イグラック・クリプトは、これを一時的な値動きではなく、買い手と売り手が重要水準ごとにせめぎ合うレンジ相場と分析する。下値では買いが支え、上値では売りが抑える構図が続き、価格は一方向に伸び切れていないとした。

実際、XRPは最近1.05ドルまで下落し、2月安値の1.11ドルを下回った。ただ、その後は買い戻しが入り急反発した。日足では長い下ヒゲを付けており、同氏はこれを需要ゾーンでの買い支えが強く働いたサインと受け止めている。

一方、上値では1.30ドル近辺の抵抗の強さも改めて意識された。15日の日足で長い上ヒゲが形成されたことについて同氏は、高値圏での売り圧力が依然として根強いことを示しているとみている。

特に注目されるのが1.11ドルだ。同氏はこの水準を重要な防衛ラインと位置付けており、ここを維持できれば0.88ドルまでの急落シナリオは後退する半面、下抜ければ下押し圧力が一段と強まる可能性があると指摘した。

上値では、1.28ドルが最初の回復目安とされた。XRPは週初に同水準を試したものの、その後は再び勢いを失った。1.28ドルを回復できれば買い手の強さを示す形となり、続いて1.35~1.38ドルを上抜ければ、主導権が徐々に買い手側へ移る可能性があるという。

さらに1.50ドルは、より重要なブレイク水準と位置付けられている。XRPは2月以降、この水準近辺で繰り返し上値を抑えられており、同氏はここを突破すれば市場構造が上昇方向へ転換し得るとみている。

現在のレンジ上限を上抜けた場合、次の上値目標としては2.30ドルが意識される。ただ、XRPが最後にこの水準に達したのは1月だった。

もっとも、テクニカル指標は強い反発を裏付ける状況にはない。XRPは主要移動平均線を下回って推移しており、モメンタムの弱さが続いている。日足のRSIも下向きに傾き始めた。

RSIは45.84と中立圏近辺にあり、極端な売られ過ぎや過熱を示す水準ではない。

デリバティブ市場でも、投資家の慎重姿勢がうかがえる。オンチェーンデータによると、直近24時間のXRP先物市場では新規建て額が5億6400万ドル(約846億円)だったのに対し、決済・解消額は6億1500万ドル(約923億円)とこれを上回った。

未決済建玉も5%減の27億5000万ドル(約4125億円)に縮小した。市場参加者がレバレッジポジションを圧縮し、方向感が明確になるまで様子見姿勢を強めている可能性がある。

このため、短期的には1.11ドルを守れるか、1.28ドルを回復できるかが最大の注目点となる。これらの水準を基準に、XRPが値固めを進めるのか、あるいは一段安に傾くのかが見極められそうだ。

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