画像=Reve AIによるArthur HayesのAI生成画像

BitMEX共同創業者のArthur Hayesが、自身のXへの投稿を巡る批判に反論した。保有ポジションや相場観の共有は投資助言ではなく、売買判断はあくまで各自の責任で行うべきだとの立場を示している。

暗号資産メディアのDecryptが17日(現地時間)に報じたところによると、Arthur HayesはXで、他人の資金を預かって運用しているわけではなく、投資助言も行っていないと説明した。特定の暗号資産について買いや売りを指示したことはなく、投稿は個人的な投資行動や市場見通しの共有にすぎないと強調した。

発端となったのは、オンチェーン分析で知られるZachXBTの指摘だ。ZachXBTは、Arthur Hayesが過去にZcash(ZEC)やNear Protocol(NEAR)、Hyperliquid(HYPE)といったトークンに言及した後に保有分を売却し、その結果としてフォロワーを「出口流動性」にしたのではないかと批判していた。

ZachXBTはここ数日、「フォロワーからどれだけの出口流動性を生み出したのか」としてArthur Hayesを名指しで批判した。出口流動性とは、大口投資家やインフルエンサーが保有資産を売り抜ける際、個人投資家の買い需要が受け皿になる状況を指す。

これに対しArthur Hayesは、自身の見解に賛同するかどうかは読者次第だと反論した。そのうえで、投資家は自ら調べたうえで独自に判断すべきだと主張し、自分がいつ、誰に、どの資産の売買を直接指示したのか、具体例を示すよう批判側に求めた。

また、自身の相場予測がたびたび外れてきたことも認めた。過去の予測の約70〜90%は結果的に外れたとした一方、投資の成果は予測の的中率ではなく、資金配分の巧拙で決まると説明。確信度の高い投資には大きく資金を振り向け、信頼度の低い取引は小さめのポジションに抑えることで収益を上げてきたと述べた。

さらに、少数の成功投資で多くの失敗投資を補うのが自身の投資戦略だとも付け加えた。

一方、市場ではArthur Hayesの主張に一定の理解を示す声がある半面、その影響力を踏まえれば単なる売買記録以上の意味を持つとの見方も出ている。Arthur HayesはXで約80万人超のフォロワーを抱えており、これまでも暗号資産の保有ポジションや相場見通しを継続的に発信してきた。

実際、ZcashやHYPE、NEAR、Worldcoin(WLD)など複数のアルトコインについて積極的に売買見解を共有してきたほか、特定プロジェクトへの見方が弱まった際には、ポジションを解消した事実を自ら公表することも多かった。批判する側は、こうした情報発信そのものが市場へのシグナルとして機能し得るとみている。

今回の論争を受け、Arthur Hayesの足元の投資行動にも改めて注目が集まっている。Arthur Hayesは昨年、約1900ETHを売却した後、分散型金融(DeFi)関連トークンの比率を引き上げたが、直近では再びイーサリアムの買いを進めている。

オンチェーンデータによると、Arthur Hayesは16日に約1400ETHを追加購入した。現在、このウォレットには計4400ETHが保管されており、評価額は約778万ドル(約12億円)とみられる。

市場では、今回の争点はArthur Hayesの取引そのものというより、影響力のある投資家がポジションを公開することの市場インパクトにあるとの見方が強い。大きな発信力を持つ人物の投稿が価格形成に影響し得るだけに、個人の見解と事実上の投資シグナルの境界をどう捉えるべきかを巡る議論は今後も続きそうだ。Arthur Hayesは、投稿は投資勧誘ではなく、自身の投資活動の記録にすぎないとの立場を維持している。

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