Bitcoin 写真=Shutterstock

BlackRockのリック・リーダー氏は、Bitcoinが大幅に調整した局面でも強気の見方を崩していない。マネー・マーケット・ファンド(MMF)に滞留する巨額の待機資金が再びリスク資産に向かえば、Bitcoinが最高値を更新する可能性もあるとの見方を示した。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが16日付で報じたところによると、BlackRockでグローバル債券最高投資責任者(CIO)兼グローバル資産配分チーム責任者を務めるリック・リーダー氏は、Bloomberg ETF IQに出演し、Bitcoinに対して引き続き楽観的な見通しを示した。

同氏は、Bitcoinが過去最高値から45%超下落した後も、短期的な値動きを過度に重視していないと説明した。そのうえで、最終的にはより高い水準を目指し、再び最高値を試す展開もあり得ると述べた。

一方、BlackRockとしてのBitcoinへの投資配分は慎重に管理しているという。市場ではテクニカル要因による荒い値動きが続いていると認めつつ、ポートフォリオに占める比率は抑制しているとした。

それでもリーダー氏は、テクノロジー株や一部の成長分野、クレジット市場の一部、新興国市場などとあわせて見た場合でも、最終的にBitcoin価格には上昇余地があるとみている。

強気の背景として同氏が挙げたのは、機関投資家と個人投資家の資金がなお本格流入していない点だ。MMFには8兆〜9兆ドル(約1200兆〜1350兆円)の資金が積み上がっており、大口取引の増加や投資家心理の改善をきっかけに、こうした資金の再配分が一気に進む可能性があると指摘した。

リーダー氏の見方は、Bitcoinを強気一辺倒の値上がり狙いで捉えるものではない。伝統的な資産クラスとは異なる値動きを持つ代替資産として位置付け、ボラティリティの大きさを踏まえながら、ポートフォリオ全体への影響を抑えた範囲で長期的な収益機会を狙う考え方に近い。

こうした姿勢は、機関投資家の間でBitcoinを短期売買の対象ではなく、資産配分の一部として検討する流れとも重なる。

BlackRockのような大手運用会社の強気な見方は、市場心理にも一定の影響を与え得る。価格が大きく調整する局面でも主要な機関投資家が前向きな見通しを維持すれば、その後の需給改善への期待を支える材料になりそうだ。

もっとも、こうした見通しが直ちに価格反発を意味するわけではない。実際の相場の方向感は、流動性環境や投資家のリスク選好が回復するかどうかに左右される。

リーダー氏の発言は、Bitcoinの短期的な値動きそのものより、市場に残る潤沢な待機資金が今後どこへ向かうのかに焦点を当てたものといえる。株式市場と暗号資産市場はいずれも資金流入に敏感であり、投資家が現金比率を引き下げて再びリスク資産へ資金を振り向けるかどうかが、Bitcoin相場の回復を左右する重要な変数になりそうだ。

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