Bitcoinは短期的な反発局面にあっても、当面は調整が続く可能性が高い。著名トレーダーのピター・ブラント氏は週足のBTC/USDチャートを基に、相場はなお下落チャネル内での推移が続くとの見方を示した。上昇トレンドへの転換には、チャネル上限の明確な上抜けが必要だとしている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが15日(現地時間)に伝えたところによると、ブラント氏は週足ベースの分析で、Bitcoinが当面は下落チャネルから抜け出せていないと指摘した。
Bitcoinは中東情勢の緊張緩和を背景に、6万5200ドル~6万6000ドルのレンジ維持を試す展開となっている。ただ、同氏はこれを直ちに上昇転換のサインとはみておらず、市場の一部で出ていた「強気フラッグ」との解釈も否定した。
同氏は、こうした見方を「初心者の誤り」と位置付けた。シャバッカー、エドワーズ、マギーの古典的なテクニカル分析では、この種のパターンは通常6~8週程度に収まるべきだが、足元の下落局面はすでにその期間を上回っているためだという。
ブラント氏が重視するのは、Bitcoinが明確な下落チャネルの中にある点だ。価格は8週線と18週線に上値を抑えられており、週足では下向きのトレンドが続いていると分析した。
また、過去のもみ合い局面から下方向に離れた箇所を、チャート上の赤いシグナルとして示し、買い手にとって重要な警戒材料だと解釈した。
トレンドの強さを示すADXについても、弱気地合いを裏付ける指標として挙げた。ADXは28.27で、売り手が依然として主導権を握っていると判断している。
このため同氏は、Bitcoinが当面、下落チャネル内でさらに下押しされる可能性があるとみる。本格的なサイクル上の底打ちは、2026年9月または10月より前には形成されない可能性があるとの見方も示した。
一方で、長期的な強気シナリオは維持した。今回のサイクルにおける上値目標として12万7500ドル近辺を示し、1BTC当たりの長期的な下値メドは2万4825ドルとした。
史上最高値の更新に向けた動きが本格化するのは、下落チャネル上限を上抜けるチャート上の「緑のサイン」が確認された後になるとの見立てだ。
焦点となるのは反転シグナルの有無だ。ブラント氏は、新たな史上最高値への道筋が開くには、まず下落チャネル上限を明確に上抜ける「本物のブレイクアウト」が必要だとした。
さらに、チャート上で反対方向の緑のシグナルが確認されて初めて、上昇転換と判断できるとも述べた。
こうした分析を踏まえると、市場の注目点は短期反発そのものではなく、下落チャネルを上抜けられるかどうか、そして底打ちの時期をどう見極めるかにある。現在の支持帯を維持するだけではトレンド反転を断定しにくく、ブラント氏が示した条件が満たされて初めて、12万7500ドルの上値シナリオが現実味を帯びるという。
ブラント氏はXへの投稿で、Bitcoinは古典的なチャート分析の原則が比較的よく当てはまる市場の1つだとの見解も示している。