ビットコインは6万ドルまで下落した後、大口投資家の買いが強まり、週明けには6万5600〜6万6000ドル台を回復した。オンチェーン指標の改善に加え、現物ETFへの資金流入も反発を後押しした。
15日、U.Todayによると、今回の下落局面では個人投資家の慎重姿勢が強まった。2月の安値を再び試す可能性が意識されるなか、大口投資家は値下がりした水準でビットコインを積み増したという。
こうした動きはオンチェーン指標にも表れた。Glassnodeのビットコイン市場レビューでは、ウォレット規模と残高の増加ペースを反映する「累積トレンド点数」が急速に持ち直し、最高値の1に近づいた。
6月初旬には、小口ウォレットから機関投資家級のクジラウォレットまで、幅広い層で買い集積の動きが同時に強まった。
Glassnodeはこれを典型的な押し目買いの局面と位置付けた。下落局面で新規需要が下値を支え、投資家が追加売りを控えただけでなく、市場に出た供給を大きく吸収したとしている。
今回の下落は売り圧力の増幅につながるよりも、むしろ新たな需要を呼び込む展開になったとの見方だ。
資金フローも反発を支えた。ビットコインの現物ETFには先週金曜日、8585万ドル(約129億円)の純流入があった。オンチェーンでの買いにETF経由の資金が加わり、投資家心理の改善につながったとみられる。
また、地政学的緊張の緩和に加え、19日に米国とイランが公式に停戦で合意する可能性も、リスク資産への選好を高める要因として挙げられた。
この流れは下落を見込んでいた投資家には逆風となった。ビットコインが6万ドルまで下げたことでショートポジションは積み上がったが、その後に買いが急速に入り、反発の足場を形づくったという分析だ。
ネットワーク内部での供給逼迫と外部資金の流入が重なり、下落圧力よりも買い圧力が優勢になったとみられる。
市場の関心は次の上値水準に移っている。Glassnodeは過去の価格分布を基に、最も近い抵抗帯として6万9000〜7万ドル台を示した。
足元の水準である6万6610ドルを明確に上抜けて定着すれば、次はフィボナッチ0.382に当たる6万8155ドルがテクニカル上の節目になるとしている。
反発が続くかどうかは、6万6000ドル台を維持できるかに加え、その後に6万8000ドル台を突破できるかが焦点となる。7万ドルは過去に利益確定売りが集まりやすかった水準で、この価格帯まで戻した場合、買いの勢いが改めて試される可能性がある。
今回の戻りでは、個人投資家よりも大口投資家の買い集積が先行した点が特徴だ。オンチェーン指標の改善と現物ETFへの資金流入が同じ方向を示し、ビットコイン反発の原動力がネットワーク内外の双方で確認された。