写真=Cryptolab

Cryptolabは5月28日、KTと共同研究開発で合意し、同型暗号を活用した医療向けAIソリューションの開発に着手すると発表した。両社は、患者データを外部に出さずに分析・推論できる医療向けAI基盤を構築し、保険請求の事前審査業務を支援するAIエージェントの開発を進める。

今回の取り組みでは、KTのセキュアクラウド基盤に、Cryptolabの同型暗号ベースの生成AI向けセキュリティミドルウェアを組み合わせる。機微性の高い患者データを保護したまま活用できる環境を整え、医療分野に特化したAIインフラの実現を目指す。

この基盤を土台として、医療機関の保険請求に関する事前審査業務を支援する、マルチモーダル型のAIエージェントも開発する計画だ。

Cryptolabは、2018年にソウル大学のチョン・ジョンヒ教授が設立した暗号化AIの専門企業。データを復号せずにAIの学習・推論やデータ分析を可能にする同型暗号技術を強みとし、独自の同型暗号ライブラリ「HEaaN」やAIデータセキュリティソリューションを開発してきた。国防・安全保障分野など、高度なセキュリティが求められる領域で技術検証を進めており、最近では映像や画像などマルチモーダルデータへの適用も広げているという。

同社は今回のKTとの共同開発について、暗号化AI技術の活用領域を医療データ分野へ広げる契機になると期待を示した。

チョン・ジョンヒCryptolab代表は、「医療機関が機微な医療データを保護しながら、現場でのAI活用と業務効率化を進められる暗号化AI基盤を提供していく」とコメントした。

パク・ジェヒョンKTフロンティアAIラボ長は、「医療分野でAIが実質的な価値を生み出すには、データセキュリティと信頼の確保が前提になる」とした上で、「KTのAXプラットフォームの力とCryptolabの同型暗号AI技術を組み合わせ、医療機関が安心して利用できる業界特化型AIを実現したい」と述べた。

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