フランスの暗号技術企業Zamaは、企業向けトークン・ライフサイクル管理プラットフォームを手掛けるTokenOpsを買収した。完全準同型暗号を活用し、パブリックブロックチェーン上でトークンの割当や配分情報を秘匿したまま処理できる体制を整える。
The Blockによると、ZamaはEthereumやSolanaなどのパブリックブロックチェーン向けに、機密保護を目的としたプロトコルを開発している。
今回の買収についてZamaは、パブリックブロックチェーンの公開性に伴って生じるシグナリングやフロントランニングのリスクを抑える狙いがあると説明した。
今後は、トークン発行体が割当量や配分スケジュール、受領者情報など、トークンのライフサイクル全体をERC-7984の機密トークン標準に基づいて暗号化し、オンチェーンで処理できるようになるとしている。
Zamaの共同創業者兼CEO、ランド・ヒンディ氏は「これまでオンチェーンの透明性は利点と見なされてきたが、機関にとっては弱点でもあった。透明な台帳は、競合に帳簿を丸見えにするようなものだ」と述べた。そのうえで、「あらゆるオンチェーン金融取引で、機密性をデフォルトにすることが目標だ」と強調した。
TokenOpsは買収後も独立ブランドとして運営を続ける。Zamaは2025年6月のシリーズBで5700万ドルを調達し、企業価値は10億ドルと評価されていた。
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