Cardano(ADA)が複数年にわたる支持線近辺で長期の上昇構造を維持しており、この水準を守れば将来的に1.70ドル(約255円)まで上昇する余地があるとの見方が出ている。強気シナリオが具体化するには、最低1年程度の保有が必要になる可能性もある。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が5日(現地時間)に報じた。市場アナリストのBFBは、Cardanoが長期的なチャート構造の面で強気転換をうかがう局面にあると分析した。
Cardanoは足元で0.252ドル台(約38円)で推移しており、直近24時間では小幅安となっている。ビットコインが8万1000ドル(約1215万円)を上回り、およそ3カ月ぶりの高値を付ける一方、アルトコインは全般に弱含みの値動きが続いている。
もっとも、今回の分析の焦点は短期の値動きではなく、Cardanoの長期構造にある。主要な支持線近辺で価格を保っていることから、中長期ではなお前向きな展開が期待できるとしている。
注目されているのは、過去の市場サイクルから続く上昇トレンドラインだ。BFBによると、このラインは2020年のもみ合い局面で下値支持として機能し、その後の市場環境の改善を受けて、2021年の高値圏への反発の起点になった。
BFBは現在の水準を、買いが蓄積しやすい底値圏と解釈している。支持線の防衛が繰り返されていることは、売り圧力が徐々に吸収されていることを示すという。市場心理が慎重な局面でも価格が支持線を維持している点に意味があるとした。
週足チャートでは、より大きなシンメトリカルトライアングル(三角持ち合い)も形成されているとみている。下値は上昇支持線が支え、上値は2024年12月以降に複数回反発を阻んだ下落抵抗線が抑える構図だ。
BFBは、支持線と抵抗線の間で値動きの圧縮が続く局面では、その後に大きな方向感が出やすいとみている。今回は両境界が比較的明確に意識されており、市場参加者の関心がCardanoに集まっていると指摘した。
当面の焦点は、現在の支持ゾーンを維持できるかどうかだ。Cardanoがこの水準を上回って推移すれば、長期構造は崩れないという。その上で上値抵抗線まで上昇し、これを突破できれば、過去1年にわたり欠けていたモメンタム転換が確認される可能性があるとしている。見た目の弱さに反して、構造面では長期的に強気優位との評価だ。
一方で、パターンが十分に形成されるまでには最低1年程度を要する可能性があるとも指摘した。BFBは、長期投資の視点でみれば強気の構造が維持され、蓄積局面も整っているとみている。
上抜けが確認された場合の目標水準としては1.70ドル(約255円)を挙げた。現在値からみると575%の上昇に相当する。
ただ、このシナリオの実現には継続的なモメンタムと市場環境の追い風が欠かせない。抵抗線を明確に上抜くまでは、長期のもみ合いと収れん局面が続く公算が大きいとしている。
短期の需給面ではモメンタム拡大の兆しも出ている。直近24時間でCardanoの未決済建玉は4.6%増加し、先物取引高は35%急増した。
現物取引高も56%増えた。24時間の現物フローでは、投資家が取引所外へ移す動きよりも、Cardanoを積み増す動きが優勢だったとしている。
今後の分岐点は、長期支持線の防衛が実際の上抜けにつながるかどうかにある。現状では構造そのものは維持されているが、上値抵抗線の突破が確認されるまでは、長期の強気シナリオもなお検証段階にとどまる。