ビットコイン向けハードウェアウォレットメーカーのFoundationは、Pfulgur Venturesが主導する投資ラウンドで640万ドル(約10億円)を調達した。セルフカストディに加え、ID認証や2要素認証、AIエージェントの承認領域へと事業を広げる。
The Blockによると、Foundationはビットコインのセルフカストディで培った仕組みを基盤に、認証・承認分野へ展開を進める方針だ。
Pfulgur Venturesのパートナー、オレグ・ミカルスキ氏は「Foundationは、セルフカストディ、オープンソースソフトウェア、専用ハードウェア、明示的なユーザー承認という考え方を、ビットコインにとどまらず、ID認証や2要素認証、AIエージェント承認へと広げている」と述べた。
Foundationはあわせて、主力製品「Passport Prime」の販売も開始した。Passport Primeは、ビットコイン向けハードウェアウォレット機能に加え、FIDOセキュリティキー、2要素認証情報の保管、機密情報の保管、50GBの暗号化ストレージを備える。
製造は米国で行い、重要な操作では必ず人による承認を求める設計とした。
Foundationの共同創業者兼CEO、ジャック・ハーバート氏は「ビットコイン時代の中心課題はセルフカストディだった。AIエージェント時代の中心課題は、エージェントがユーザーの代わりに下す判断を最終的に誰が承認するのかという点だ」と説明した。
そのうえで、「その答えは、エージェントを動かす同じコンピューターではなく、信頼できる画面と検証可能なOSを備えた専用ハードウェアに求めるべきだ」と述べた。
Foundationは開発者向けプラットフォーム「KeyOS」も拡充する。SDKを通じて、開発者がPassport Prime上でセキュリティアプリを構築できるようにする。
2026年第2四半期末までに、KeyOSのアプリストアも公開する計画だ。