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SpaceXが6月に750億ドル規模の新規株式公開(IPO)を計画している。S-1提出書類では1万8712BTCを保有していることも明らかになっており、市場では大型IPOそのものに加え、Nasdaq 100の構成銘柄やビットコイン相場への影響にも関心が集まっている。Cointelegraphが22日(現地時間)に報じた。

同社が開示したビットコイン保有額は約14億5000万ドル(約2175億円)相当に上る。上場準備中、もしくは直近で上場書類を提出した企業の中では、確認されているビットコイン保有量として最大級という。Teslaも1万1509BTCを保有しており、SpaceXが上場すれば、Nasdaq 100におけるビットコイン関連のエクスポージャーはTeslaを上回る可能性がある。イーロン・マスク氏に関連する大型上場企業2社が、ともにビットコインを保有する構図となる。

焦点の一つが、SpaceXのNasdaq 100への早期組み入れ観測だ。Nasdaqの早期採用ルール(ファストエントリー)では、大型IPO銘柄が上場後15営業日以内に指数へ採用される可能性がある。IPO後の企業価値が1兆7500億〜2兆ドル(約262兆5000億〜300兆円)で形成されれば、指数内でも有力銘柄として急速に存在感を高める公算が大きい。

パウル・ル・ストラテジ最高経営責任者(CEO)は、SpaceXの上場によって「マグニフィセント7」が「マグニフィセント8」になる可能性があるとの見方を示した。Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazon、Alphabet、Meta、Teslaに、SpaceXが加わるという見立てだ。

一方、短期的には既存の大型ハイテク株に需給面の重荷となるとの見方もある。アナリストのニック・パークリンは、SpaceXがファストエントリーでNasdaq 100に組み入れられた場合、パッシブファンドはSpaceXを買い入れるため、他の構成銘柄を売却する必要があると指摘した。JPモルガンの試算では、NVIDIAには200億ドル超(約3兆円)、Appleには約160億ドル(約2兆4000億円)のパッシブ資金の流出圧力がかかる可能性がある。Microsoft、Amazon、Alphabet、Broadcom、Meta、Teslaもリバランスの対象に含まれる。

こうした動きは、ビットコイン相場にも波及し得る。2026年に入ってから、ビットコインは超大型ハイテク株との連動性を強めており、30日時点でRoundhill Magnificent Seven ETFとの相関係数は約0.81だった。投資家がリスク資産全体の組み入れ比率を引き下げれば、ビットコインにも短期的な下押し圧力が及ぶ可能性がある。

オンチェーン指標も、足元の需要減速を示している。ビットコインの見かけ需要は直近4カ月で最も低い水準まで落ち込み、価格は2月以降、上向きのチャネルを伴うベアフラッグを形成してきた。短期の下値めどは7万3000〜7万4000ドル(約1095万〜1110万円)。このレンジで反発すれば8万5000ドル(約1275万円)近辺まで戻す余地がある一方、下値のトレンドラインを明確に割り込めば、パターン上は5万6000ドル(約840万円)まで下落余地が広がる可能性がある。

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