写真=Ethereum Foundation

Ethereumの大口保有者による売りが強まり、短期的な下押しリスクが意識されている。取引所を除くクジラウォレットでは、足元で約7億2500万ドル(約1088億円)相当のETHが減少した。一方で、155日超の長期保有者は買い増しを続けており、投資主体ごとに判断が分かれている。

BeInCryptoが22日付で報じたところによると、Ethereumは22日に2132ドルで取引され、直近安値から小幅に反発した。ただ、オンチェーン指標を見ると、大口保有者と長期保有者で方向感は対照的だ。

市場で注目されているのは、クジラの保有縮小と長期保有者の積み増しが同時に進んでいる点だ。価格面では、Ethereumは3月29日以降、弱気の反転パターンである「逆カップ・アンド・ハンドル」の範囲内で推移しているとみられている。

このパターンでは、カップ形成が18日ごろに完了し、その後の戻りはハンドル局面に当たると解釈される。ここから下放れした場合、約19%の調整余地があるとの見方も出ている。

クジラウォレットの動きもこうしたチャート形状と歩調を合わせている。Santimentのデータによると、取引所を除くクジラのETH保有残高は、17日の1億2536万ETHから22日には1億2502万ETHへ減少した。現在の価格水準で約7億2500万ドル(約1088億円)に相当する規模だ。

大口保有者の離脱は5月中旬から始まっており、時期的にカップ形成の完了局面と重なる。このため、パターン完成を意識した大口投資家が持ち高を減らしているとの見方が浮上している。

機関投資家の資金フローを示すスマートマネー指数も、なお弱気圏にとどまっている。基準線を下回った状態が続いており、18日以降の小幅反発局面でも、情報優位の投資家や機関投資家による買いが十分には戻っていないことを示唆している。

大口の売り越しとスマートマネーの様子見が重なり、短期的には下方向への警戒が強まりやすい構図となっている。

これに対し、長期保有者は逆の動きを見せた。155日以上保有する投資家のネットポジションの変化は、16日の7万7978ETHから21日には15万1890ETHへ拡大した。5日間で95%増となる。

BeInCryptoは足元の状況について、「クジラは売り、スマートマネーは待ち、長期保有者は積み上げている」と整理した。短期筋と長期筋で相場判断が明確に分かれていることを示している。

短期の重要な分岐点として意識されているのは2102ドルだ。この水準は、ハンドル局面における構造的な支持線に位置付けられている。

2102ドルを下回れば、価格は2059ドル台の取得原価が集中する価格帯まで押し戻される可能性がある。ここでも下げ止まれない場合、次の下値めどとして2017ドル、1896ドルが意識され、最終的な測定目標は1697ドルとされる。

1697ドルは、2月6日に付けた当時のサイクル安値1744ドルを下回る水準となる。

もっとも、上昇シナリオが完全に消えたわけではない。Ethereumがまず2292ドルを上抜ければ、反発シナリオが強まる可能性がある。

さらに、日足終値で2462ドルを突破すれば、現在の「逆カップ・アンド・ハンドル」に基づく弱気シナリオは無効になるという。

キーワード

#Ethereum #ETH #暗号資産 #オンチェーン #クジラ #スマートマネー指数 #長期保有者
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.