Bitcoinの需給構造の変化に注目が集まっている。写真=Shutterstock

Bitcoin(BTC)について、市場で売りに出されやすい供給が細りつつあり、6万ドルを改めて割り込むような大幅下落の可能性は小さいとの見方が出ている。背景には、長期保有者による保有比率の上昇がある。

Cointelegraphが現地時間21日に報じたところによると、1年以上Bitcoinを保有する長期保有者の保有量は、全流通量の71.6%に達した。オンチェーン指標では、長期保有分は1504万BTCを超え、2025年10月以来の水準となっている。

市場では、こうした動きを需給の引き締まりを示すサインと受け止める向きが多い。長期保有者の比率が高まるほど、短期的に売却されやすいBitcoinは減るためだ。暗号資産アナリストのCryptoJenoは、現在の動きが、過去の主要な強気相場の前に見られた「歴史的な蓄積局面」に似ていると分析した。

CryptoJenoによれば、2013年、2016年、2019年、2022年末にも同様のパターンが確認され、その後の相場上昇につながったという。

テクニカル面でも、下値不安の後退を示すシグナルが出ている。アナリストのPsychedelicは、Bitcoinの週足の相対力指数(RSI)が、売られ過ぎ局面の後に50ラインを回復した点に注目した。こうした動きの後にBitcoinが改めて安値を更新した例は少なく、相場が長期的な拡大局面に移行する可能性が高まっていると評価した。

今回の反発は、週足RSIが過去4回目の売られ過ぎ局面に入った後、約105日を経て現れた。Psychedelicは例外として、2022年のFTX取引所の破綻局面を挙げている。

当時は大規模な市場ショックを受け、RSIが50ラインを回復できないまま相場の下落が続いた。ただ、現在の市場構造は当時とは異なるとの見方を示した。

長期保有者の行動は、過去の相場天井時とも対照的だ。CryptoJenoは、2017年と2021年の強気相場の高値局面では長期保有者の売却が急増した一方、現在はなお蓄積が続いていると指摘した。市場にすぐ流入し得るBitcoinが減る中でも、投資家が中長期の上昇余地を意識していることを示す動きといえる。

一方、マイナーの動きはなお慎重だ。アナリストのPelin Aiは、Binance Poolにおけるマイナー保有量が5月に4万1798から4万1915へ減少し、一部が取引所へ移されたと指摘した。マイナー・ポジション指数(MPI)やプエル・マルチプルも、採掘業界の収益圧力が続いている可能性を示しているという。

Pelin Aiは、現状について、マイナーが相場の方向感を見極めきれず、様子見姿勢を続けている段階だと分析した。長期保有者がBitcoinの蓄積を続ける一方で、採掘業界からはなお積極的な買いシグナルは出ていないとしている。

足元の市場では、供給構造の変化がBitcoin価格を左右する重要な要因として注目されている。長期保有者の蓄積拡大とRSIの改善は下支え材料とみられる一方、マイナーの慎重姿勢は続いており、今後の需給バランスの行方が焦点となりそうだ。

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