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XRPが週足チャートで下落ウェッジの収束局面に入り、短期的な値動きの後に上放れへ向かう可能性があるとの見方が出ている。市場の焦点は、上値抵抗線が重なる1.50ドル台を明確に回復し、定着できるかどうかだ。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが5月21日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのマイケルXBTは、XRPが週足ベースで下落ウェッジの終盤に差し掛かっており、ブレイクアウトが近い可能性があると指摘した。

同氏が重視するのは足元の価格変動そのものではなく、チャートの構造だ。XRPは2025年7月中旬に3.66ドルの過去最高値を付けた後、調整局面に入った。2025年10月の市場全体の急落に先立ち、高値からすでに22%下落しており、その後も戻り高値を切り下げる展開が続いたという。

こうした値動きのなかで、週足では数カ月にわたる下落ウェッジが形成されたとマイケルXBTはみている。下落ウェッジは、価格の変動幅が徐々に収れんしながら下落するパターンで、一般には売り圧力の弱まりと、その後の上放れを示唆するシグナルとされる。

もっとも、XRPはこれまで上値抵抗線の突破に何度も失敗してきた。2025年9〜10月には3ドル近辺で上抜けを試したものの届かず、2026年1月にも2.41ドルで上値を抑えられた。

マイケルXBTは、パターンが頂点に近づくにつれて、相場の方向性が近く決まる可能性が高いと分析する。その一方で、本格的な上昇局面に入る前に、握力の弱い投資家をふるい落とす短期的な変動が先に起きる可能性もあるとした。

同氏は「今週、確信の弱い投資家が振り落とされる可能性がある。その後にブレイクアウトが始まる」との見方を示した。

こうした見立ては、ほかの市場関係者の見方とも重なる。アナリストのChart Nerdは3月、XRPの次の値動きについて、多くの個人投資家を振り落としかねないと指摘していた。変動局面で個人投資家が恐怖売りに傾いた後、上昇局面を取り逃す構図が繰り返されてきた点に着目したものだ。

市場参加者が特に注視しているのは、下落ウェッジの上値抵抗線が位置する1.50ドル近辺だ。チャート上は、この水準を上抜けることでパターン上の上放れが成立する。

別の市場アナリスト、マット・ヒューズも最近の分析で、XRPが1.51ドルを上回る終値を付けて初めて、ブレイクアウトへの準備が整ったと判断できると指摘した。

このため、短期的には変動率の拡大が意識される一方、実際にトレンド転換に発展するかどうかは、1.50ドル台を回復したうえで定着できるかにかかっているとの見方が広がっている。足元では、下落ウェッジの収束と上値抵抗線突破の成否が目先の最大の注目点となっている。

今回の分析では、XRPの絶対的な価格水準よりも、週足で形成された下落ウェッジと上値抵抗帯の位置関係が重視されている。短期的な振り落としを挟みつつも、1.50ドル台を突破して維持できるかが、相場の転換点を見極めるうえでの分水嶺と位置付けられている。

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