XRP。写真=Shutterstock

XRPは対称三角形の下限ラインを下抜けし、短期的な売り圧力が強まっている。市場では、次の重要な下値メドとして1.21ドル(約182円)が意識されており、いったん割り込んだ下限ラインを再び上回れるかが目先の焦点となっている。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が21日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのCryptorphicは、XRPの次の主要な支持線として1.21ドルを挙げた。

今回の下放れは、直近の調整局面で生じた。XRPは4月末以降の暗号資産市場の反発局面で上値を切り上げ、5月6日に1.45ドル、10日に1.50ドル、14日に1.54ドルまで上昇していた。

ただ、1.54ドルの局面では対称三角形の上限トレンドラインが上値抵抗として意識され、明確に突破するには至らなかった。その後は市場全体の上昇一服とともにXRPも押し戻され、15日に前日比3.43%下落。20日には1.34ドル前後まで水準を切り下げた。

この下落の過程で、対称三角形の下限ラインも割り込んだ。Cryptorphicはこれについて、強気派にとって好ましくないシグナルだと指摘。直近の反発局面で上放れを試したものの、主要な抵抗帯を突破するには力不足だったとの見方を示した。

さらに、値動きの収れんが三角形の先端に近づくほど相場は大きく動きやすくなる一方、足元のチャート形状は弱含みで推移しており、下限割れが確認されれば売りが優勢となる可能性があると警告した。

目先では、これまで支持線として機能していた下限トレンドラインが、今後は抵抗線に転じるかが重要になる。XRPがこのラインを再び上抜けし、対称三角形のレンジ内に戻れば、弱気シナリオはいったん後退する可能性がある。

一方、下限ラインを回復できなければ、売り圧力の強まりが改めて意識され、下げ幅が広がる恐れがある。Cryptorphicはその場合、次の重要な支持帯は1.21ドル近辺にあるとみている。この水準は、重要な水平支持線と重なる価格帯だという。

現在の水準からみると、1.21ドルまではさらに約12%の下落余地がある計算になる。

今回の対称三角形は、XRPが1月の高値から急落した後、2月上旬に1.1ドルで底を付けて反発する過程で形成された。以降は高値と安値が徐々に切り上がり・切り下がりを繰り返しながら収れんし、値幅を縮小していた。

Cryptorphicは5月11日時点の分析でも、XRPは明確な上放れにも下放れにも至っていない一方、相場が煮詰まりつつあると指摘していた。

足元では、XRPは1.34ドルの安値からやや持ち直し、1.38ドル前後で推移している。ただ、短期的な方向感を見極めるうえでは、いったん崩れた下限トレンドラインを回復できるかが引き続き最大のポイントとなる。

今回の下放れは、これまで続いていた値幅収れん局面で、下方向へのリスクが先に表面化したことを意味する。対称三角形は一般に、方向感が定まる前に買いと売りが拮抗する局面とされるだけに、下限割れ後に素早くレンジ内へ戻せるかが、短期的な弱気シグナルを打ち消す条件となる。

もっとも、XRPの短期動向は個別チャートだけでなく、暗号資産市場全体のリスクセンチメントにも左右される。直近の反発局面で上限抵抗を突破できなかった経緯を踏まえると、ビットコインなど主要銘柄の地合いが弱含めば、XRPも独自に回復基調を強めにくい可能性がある。

半面、市場全体に買いが戻り、XRPが崩れたトレンドラインを取り戻せば、今回の下放れは一時的な調整と受け止められる余地も残る。

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