Shiba Inu(SHIB)は2021年の高値から90%超下落した水準で推移しており、市場では上昇トレンドへの転換に向けて主要な抵抗帯を回復できるかが焦点となっている。下値では0.00000600ドル、上値では0.0000070ドルと0.0000100ドルが重要な節目として意識されている。
The Crypto Basicが21日(現地時間)に報じた。市場関係者の間では、SHIBが短期的な反発にとどまらず持続的な上昇局面に移るには、長期の戻り売り圧力をこなす必要があるとの見方が出ている。
SHIBはこれまでにも何度か反発局面を見せてきたが、大勢では高値を切り下げる弱気基調が続いてきた。月足では0.00000600ドル近辺が主要なサポートとされ、2021年初頭以降、相場の下支えとして機能してきた水準とみられている。
上値では、まず週足で0.0000070ドル近辺の抵抗帯を明確に上抜けられるかが焦点だ。TradingViewのアナリスト、デュークスは、この水準を超えなければ上昇基調への転換は見込みにくいと指摘した。SHIBは直近でもこの抵抗帯を上回った後に上昇の勢いを維持できなかったという。
先週は一時0.0000067ドルまで上昇したものの、その後は12%超下落し、0.00000582ドルまで押し戻された。
デュークスは、このゾーンを明確に突破できなければ売り手優位の地合いが続くと分析している。逆に、抵抗帯を回復できれば、持続的な上昇トレンドへの構造変化を示すシグナルになり得るとの見方だ。
次の上値目標として市場が注目するのが、0.0000100ドル近辺だ。SHIBは足元で、0.00000667ドルに位置する21週指数移動平均線(EMA)を下回る水準で推移している。この21週EMAは2025年初め以降、上値抵抗として機能しており、直近の反発局面でも上昇を抑える要因になったとされる。
このため、長期の移動平均線を回復できない限り、上昇転換を裏付けるシグナルはなお限定的だとの見方が強い。
テクニカル指標にも、現時点では弱気シグナルが目立つ。相対力指数(RSI)は50を下回っており、売り圧力の強さを示唆している。ストキャスティクスRSIは売られ過ぎ圏からやや持ち直しているものの、トレンド反転を明確に示す段階には至っていないという。
一方、短期チャートには下げ止まりの兆しもある。暗号資産分析機関Aurex Financeは、4時間足ベースでSHIBが調整局面を終え、サポート近辺で安定を試す動きに入っていると分析した。
SHIBはここ数週間、上昇チャネル内で推移していたが、5月15日にチャネル下限を割り込んだ。ただ、Aurex Financeはこの下落について、エリオット波動でいうA-B-Cの拡大型フラット調整の終盤に当たる可能性があるとみている。
同社によると、この調整は4月29日に0.0000059ドルまで下落した局面に始まり、その後5月11日に0.0000066ドルまで反発。続くC波の下落で、現在の価格帯まで押し戻されたという。Aurex Financeは、調整波は消耗しつつあり、価格は足元のサポートで安定を取り戻し始めていると診断した。
その上で、SHIBが再びチャネル上限の回復を試し、0.00000720ドルを上回る可能性もあるとした。
最終的な焦点は明確だ。下値では0.00000600ドルのサポートを維持できるか、上値では0.0000070ドルと0.0000100ドルの抵抗帯を突破できるかがポイントとなる。長期の抵抗構造を上抜けられなければ弱気基調が続く可能性が高く、短期的な安定が本格的なトレンド転換につながるかどうかは、まず週足での抵抗帯回復を確認できるかにかかっている。