写真=Mobilint

AI半導体を手がけるMobilintは5月22日、同社のAIソリューション「MLX-A1」「MLA100」が調達庁の「革新製品」に登録されたと発表した。これを機に、公共AIインフラ市場への展開を本格化する。Mobilintによると、NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)ベースのAIソリューションが革新製品に指定されるのは初めてだという。

登録対象となったのは「MLX-A1」と「MLA100」の2製品。いずれも調達庁の調達サイト「ナルジャンター」に登録された。

これにより、中央省庁や地方自治体、公共機関は「ナルジャンター」を通じて両製品を購入できるようになる。革新製品への指定に伴い、試験購入や実証事業など、政府による公共AI普及の支援制度の活用も可能になる。

公共機関にとってはAI導入の選択肢が広がることになり、これまで海外製GPU中心だった公共AIインフラ市場に、国産NPUベースの選択肢が加わる形となる。

両製品の中核となるのは、Mobilintが独自設計したNPU「ARIES(エリス)」だ。ARIESは韓国産業通商資源部の新技術(NET)認証を取得しており、同社はエッジ環境でのAI推論性能と電力効率が評価されたとしている。

「MLX-A1」と「MLA100」は、ともにARIESをベースに開発された。MLX-A1は、サーバーやクラウドに接続せず、現場でAIモデルを直接実行できるスタンドアロン型のエッジAIシステム。AI教育、スマート製造、公共安全、映像解析などの現場利用を想定している。

一方のMLA100は、ARIESベースのPCIeカード型AIアクセラレーター。既存の産業用システムやサーバーに装着してAI推論機能を追加でき、新たなインフラ整備を伴わずに既存環境へ導入できるとしている。

Mobilintは今回の革新製品指定を足がかりに、公共分野での需要開拓を本格化する方針だ。同社は、AIコールセンターやスマート製造、公共安全、映像解析、監視システムなどで適用事例が増えていると説明。今後は公共機関を中心に実証と導入の拡大を進め、エッジAIベースのデジタルトランスフォーメーションを支援していく考えを示した。

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