Teslaは中国で、運転支援システム「FSD(完全自動運転・監督型)」を提供する方針を明らかにした。もっとも、具体的な提供時期は公表していない。米InsideEVsが21日に報じたところによると、TeslaはXへの投稿で、中国で「完全自動運転(監督型)」を提供すると案内した。
FSDは、ドライバーによる前方監視を前提とする運転支援システムだ。Teslaの案内によれば、提供対象地域には米国、カナダ、メキシコ、プエルトリコ、中国、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、韓国、リトアニアが含まれる。
中国では規制手続きの影響で導入が数年遅れてきた。今回の表明を受けて提供開始への期待が高まる一方、現地ユーザーの間では実際に利用できるのかを巡る混乱も続いている。自身の車両では、まだ機能が有効になっていないとする声も出ている。
Teslaは、中国での具体的な提供日程や導入方法を明らかにしていない。中国ではFSDパッケージを9400ドルの買い切りで販売している。一方、米国など他の市場では、サブスクリプション中心の提供へ移っている。
中国ではこれまで、FSDに関連する一部機能が「知能型アシスト走行」など別の名称で提供されてきた経緯がある。欧州では最近、オランダがTeslaのハンズフリーシステムを初めて認可し、その後リトアニアも追随した。
韓国でもFSDは利用可能だが、対応するのはModel SやModel Xなどの米国生産車に限られる。中国・上海工場で生産され輸入されるModel 3とModel Yでは、FSDの利用が制限されている。
InsideEVsは、Teslaが中国でFSD提供を正式に打ち出したことについて、制度上のハードルを越えつつあることを示す動きだと伝えた。その一方で、実際の提供時期が示されない限り、本格展開の進捗は見極めにくいとしている。