ビットコイン(BTC)の次のドル建て史上最高値は、2027年4〜12月に到来する可能性がある――。金に対する相対的な強さを示す「BTC/XAU比率」の推移が過去と似たサイクルを描いているとして、こうした見方が示された。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが20日(現地時間)に報じたところによると、ビットコイン関連書籍の著者アダム・リビングストン氏は、BTC/XAU比率をもとに次の高値時期を予測した。BTC/XAU比率は、ビットコイン1BTCが金何オンスに相当するかを示す指標だ。
同氏によれば、ビットコインは一定期間、金に対して相対的に上昇した後、しばらくは金が相対優位に転じる流れを繰り返してきた。その後、BTC/XAU比率が底を打つと、最終的にビットコインがドル建てで新たな最高値を付けるパターンが続いてきたという。
このパターンは2017年以降に2回確認されており、足元では3回目のサイクルが進行中だと同氏はみている。とりわけ注目したのが、各サイクルにおけるBTC/XAU比率の高値から安値までの期間が非常に近い点だ。
1回目は2017年の強気相場だ。ビットコインは2015年1月から約2年間にわたり金に対して優位を保ち、2017年12月にはBTC/XAU比率が16オンスまで上昇した。その後は金が相対的に強くなり、比率は2019年1月に3オンスまで低下した。この局面は約416日続いた。
2回目のサイクルでも似た動きが見られた。2019年の安値後、BTC/XAU比率は2021年10月に37オンスまで上昇したが、その後は再び金が相対優位となり、2023年1月には9オンスまで低下した。この調整局面は約440日続いた。
現在のサイクルも同様の推移をたどっているという。ビットコインは2023年1月の安値以降、金に対して上昇し、2024年12月にはBTC/XAU比率が41オンスまで拡大した。その後は金が相対的に強含み、比率は2026年2月に12オンスまで低下した。同氏は今回の調整局面を約433日と説明している。
さらに同氏は、直近のサイクルではBTC/XAU比率の高値が、ドル建てのビットコイン最高値に先行して約10カ月前に形成された点も指摘した。まず金が相対的な強さを取り戻し、その後しばらくしてビットコインがドル建て高値を更新したという見立てだ。
過去の安値からドル建て最高値までに要した期間も、予測の根拠に挙げた。ビットコインは2019年の安値から711日後、2023年の安値から469日後にドル建ての最高値を記録した。同氏はこの回復期間の平均を590日と算出し、2026年2月の安値を起点に市場は次の回復局面の初期段階に入ったとみている。実際、2026年2月の安値から83日が経過しており、これは想定する回復期間の約14%に当たるという。これを踏まえ、次の最高値時期を2027年4〜12月と見積もった。
一方で、上昇率はサイクルを追うごとに鈍化している点にも触れた。2018年の安値から最高値に到達するには約500%の上昇が必要だったのに対し、2022年の安値後は約328%の上昇で足りたという。足元では、2026年2月の安値である6万4049ドルから約95%上昇するだけでも、過去最高値を再び上回ることが可能だと分析した。同氏は、こうした動きは「サイクルが進むほど回復が容易になる」ことを示しており、ビットコインの基盤が時間とともに強まっていることの表れだと主張した。
市場では、別の長期モデルも取り沙汰されている。ビットコイン解説者のスミンストン・ウィード氏は、「ビットコインDKチャンネル」を根拠に、2026年末の価格レンジを9万ドル〜25万5000ドルと提示した。同モデルによる2027年末の見通しレンジは、12万8000ドル〜30万8000ドルとしている。
今回の分析の特徴は、ビットコインの絶対価格ではなく、金に対する相対強度の変化に焦点を当てている点にある。2026年2月以降のBTC/XAU比率の回復が過去サイクルと同様に進むのか、そしてそれが実際にドル建て史上最高値の更新につながるのかが、今後の焦点となる。