任天堂は、メモリ調達の不安定化とコスト上昇を理由に、Switch 2の価格を引き上げる。値上げ後も、専用タイトルのラインアップと本体性能を踏まえれば、現時点で十分に購入を検討できるとの見方が出ている。
TechRadarが21日付で報じたところによると、任天堂は米国で9月1日からSwitch 2を従来価格より50ドル値上げし、499.99ドルに改定する。英国や欧州、カナダなどの主要市場でも、今後数カ月以内に価格調整が実施される見通しだ。
値上げを前に、焦点となっているのは「いまSwitch 2を買うべきかどうか」だ。専用タイトル5本と本体性能を軸にみると、現行ラインアップでも本体購入を後押しする材料はそろっているとみられる。
代表作として挙げられているのが「マリオカート ワールド」だ。オープンワールド型の構成やコース同士のつながりについては好みが分かれる一方、シリーズならではの競争性と完成度は維持していると評価された。
新モード「ノックアウト ツアー」では、各ラウンドで下位の参加者が脱落する仕組みを採用したことで、緊張感が大きく高まったとされる。操作性やキャラクター構成、ビジュアル面の完成度も強みとして挙がった。
「ドンキーコング バナンザ」は、環境破壊の要素と探索中心のゲーム設計が好評だった。ただ、Nintendoプラットフォーム全体を牽引するキラータイトルかどうかについては慎重な見方もある。3Dマリオや「ゼルダの伝説」の新作級の訴求力にはなお届かない、という見立てだ。
一方、「ポケモン ポコピア」は、Switch 2専用タイトルの中でも特に高い評価を受けた作品として紹介された。Game FreakとKoei Tecmo傘下のOmega Forceが共同開発した社会シミュレーションゲームで、ポストアポカリプスの世界でポケモンの共同体を再建していく内容だ。
一部の評論家からは、「どうぶつの森」以上の完成度だとする声も出ている。
このほか、「ヨッシーと不思議な図鑑」は、家族層と長年のファンの双方を意識した探索型ゲームとして取り上げられた。手描き風グラフィックとストップモーション演出が特徴という。「カービィのエアライダー」は、レースと戦闘要素を組み合わせた作品で、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのサクライ・マサヒロが参加している点が注目を集めた。
本体そのものの競争力も、購入判断を左右する要素だ。Switch 2はドックモードで4K出力、携帯モードで1080p表示に対応し、一部タイトルでは120fps表示もサポートする。
バーチャルサラウンド音響に加え、従来のSwitchソフトとの互換性も確保した。新機能「ハンドヘルドモードブースト」により、従来Switchソフトも携帯時に1080pで楽しめる点は利点として挙げられている。
今後の投入予定タイトルも期待を支えている。任天堂は「ダスクブラッド」、新作「ファイアーエムブレム」、「スプラトゥーン レイダーズ」を予告している。
市場では、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイクや、新作3Dマリオが公開される可能性も取り沙汰されている。2027年には「ポケットモンスター ウィンド・ウェーブ」も予定されている。
業界では、値上げによる負担増はあるものの、現在の専用タイトルの構成とハードの完成度を踏まえれば、Switch 2はすでに十分な魅力を備えているとの見方が出ている。単なる次世代機にとどまらず、独自コンテンツと携帯・据え置き両対応の利便性をあわせて強化している点が強みとみられている。