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SpaceXが新規株式公開(IPO)に向けたS-1を20日(現地時間)に公開した。ナスダックに銘柄コード「SPCX」で上場する予定で、想定調達額は約750億ドル、企業価値は1兆7500億ドルに上る。TechCrunchやBusiness Insiderなどが報じた。

公開資料によると、2025年の売上高は180億ドル超、純損失は約49億ドルだった。創業以来の累積損失は370億ドルに達している。売上高のうち110億ドルと過半を占めたのは、低軌道衛星インターネット事業「Starlink」だった。

赤字の主因はAI関連投資とみられる。SpaceXは2025年の設備投資の約60%に当たる200億ドルをAI分野に投じた。イーロン・マスク氏のAI企業xAIを取り込み、チャットボット「Grok」を軸にAI事業の拡大を狙うが、同部門の売上成長率は22%にとどまり、主要AI企業に比べ伸びが鈍いとの見方もある。

一方、競合のAnthropicとは、SpaceXのスーパーコンピューター「Colossus」の計算資源利用を巡る契約を締結した。2029年5月まで、月額12億5000万ドルを受け取る内容で、AI事業の収益化に向けた基盤整備が進んでいる。

再使用型の大型ロケット「Starship」も今後の成長戦略の要となる。SpaceXは打ち上げコストを過去平均比で99%以上引き下げられるとしており、2026年下半期からStarshipを使ったStarlink衛星の打ち上げを開始する方針だ。Starshipの研究開発には、2025年に30億ドル、2026年1〜3月期に10億ドルをそれぞれ投じた。

IPO後も、マスク氏は最高経営責任者(CEO)、最高技術責任者(CTO)、取締役会議長を兼務する。85.1%の議決権を握る支配体制も維持される。

さらに、企業価値が7兆5000億ドルに達し、火星に100万人規模の恒久的な植民地を建設する条件を満たした場合、マスク氏に最大10億株の追加株式を付与する報酬パッケージも明らかになった。

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