HectoDataは5月21日、EC事業者向けデータプラットフォーム「Sellingbooster」の提供を開始した。人気キーワードや市場トレンド、競合商品の価格などを分析できる機能を備え、中小の出店事業者の販売戦略立案を支援する。
同社によると、SellingboosterはECプラットフォームに出店する中小事業者を主な対象とし、商品企画や販売運営に必要な各種データ分析機能を提供する。
従来の有料サービスの利用負担が大きかった中小事業者向けに、主要な分析機能を無料で開放した。これにより、事業者間のデータ活用格差の縮小を図るとしている。
Sellingboosterでは、販売商品の表示状況を確認しながらキーワード戦略を立てられる。カテゴリ別のトレンドキーワードに加え、検索量、クリック数、競争強度などの主要指標を日次・週次・月次で把握でき、市場参入の余地を見極める材料になるという。
「自社商品順位照会」機能も搭載した。キーワードとストア名、または商品URLを入力するだけで、ECプラットフォーム内での商品の表示順位を確認できる。
業務効率化に向けたAI機能も用意した。「AI商品名生成」では、ブランド名や主要キーワード、サイズ、容量といった商品情報を入力すると、商品名を自動で作成する。商品登録時に繰り返し発生する名称作成の手間を減らし、販売準備にかかる時間の短縮につなげる。
このほか、競合商品の価格分析、「K-トレンド」、「Sellingplanner」など、商品運用や販売戦略の策定に必要な機能も備える。
Sellingboosterは、HectoDataが運営する販売・在庫管理ソリューション「SELLPICK」とも連携する。SELLPICKは複数のショッピングモールにまたがる商品、注文、在庫の管理を一元的に支援するサービスで、Sellingboosterと組み合わせることで、データ分析から実際の販売運営まで一連の業務を支援する。
利用事業者はSellingboosterで市場トレンドや商品の競争力を分析し、SELLPICKで商品登録や注文、在庫管理などの運営業務を効率化できるとしている。
HectoDataは、SellingboosterとSELLPICKを軸に、個人セラーや中小事業者の成長を支援するコマースデータプラットフォーム事業を拡大する方針だ。データに基づく商品戦略の立案と販売運営の効率化を同時に支援し、事業成長を後押しする考えだ。
HectoDataの関係者は「Sellingboosterは、データへのアクセスコストが障壁となり、販売戦略の立案が難しかった中小セラー向けに企画したサービスだ」とコメントした。そのうえで「当社が蓄積してきたデータ処理能力を基盤に、セラーが市場の流れをより容易かつ迅速に把握し、継続的な事業成長につなげられるよう支援していく」と述べた。
同社はこれまで、高品質なデータを収集し、企業顧客向けにAPI形式で提供してきたとしている。