写真=NHN KCP本社ビル1階のカフェ「A're」でステーブルコイン決済を試す従業員(提供=NHN KCP)

NHN KCPは5月21日、ステーブルコインを活用した決済の商用化に向け、概念実証(PoC)を進めていると発表した。PAYCOと連携し、オンラインの商品券購入からオフライン店舗での対面決済までを一体で検証しており、QRコードの読み取りから決済承認まで約2秒の処理時間を確認したという。

今回の実証は、グローバルブロックチェーンプラットフォーム「Avalanche」と協力して構築した決済特化型メインネットを基盤に進めている。NHN KCPは、簡便決済サービス「PAYCO」と連携し、オンラインとオフラインをまたぐステーブルコイン決済環境を整備した。

オンラインでは、PAYCOアプリ内でステーブルコインを使ってPAYCO商品券を購入できる仕組みを検証している。オフラインでは、本社ビル内のカフェや社員食堂を対象に、実際の利用環境で運用の安定性を確かめている。

また、加盟店向けのステーブルコイン決済管理画面も構築した。同社は、こうした仕組みの導入は業界初という。オンラインの商品券販売先やオフライン店舗の事業者は、ブロックチェーンベースの決済フローや精算データをリアルタイムで確認できる。

同社は、ブロックチェーンに関する専門知識がなくても、既存のカード決済と同様に売上や精算状況を把握しやすい運用環境の実現に重点を置いたとしている。

性能テストには約700人の従業員が参加した。NHN KCPは、この実証を通じて、ステーブルコインが実際の決済環境でも効率的な決済手段として機能し得るかを検証している。

今後は、実証で得たデータを基にシステムの高度化を進める。金融業界のパートナー企業や大手加盟店に実証結果を共有し、商用化に向けた協議を続ける方針だ。

NHN KCPは「オンライン・オフライン統合決済に加え、加盟店管理システムまで含めて決済サービスの全工程を網羅した業界初の事例だ。金融とブロックチェーンを組み合わせた新たな決済標準を提示していく」とコメントした。

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