米OpenAIが、新規株式公開(IPO)に向けた書類の非公開提出を早ければ22日にも行う可能性があることが分かった。The Wall Street Journal(WSJ)が20日、事情に詳しい関係者の話として報じた。上場は早ければ9月を見込むという。
報道によると、Goldman SachsやMorgan Stanleyなどの投資銀行が、IPOに向けた目論見書草案の作成を支援している。計画はなお流動的で、今後変更される可能性があるとしている。
OpenAIを巡っては今週初め、共同創業者のElon Musk氏との訴訟でOpenAI側が勝訴し、IPOに向けた最大の障害が取り除かれた格好だ。Musk氏は控訴する方針を示している。Musk氏が率いるSpaceXも、6月にも見込まれるとされる上場を前に、IPO関連書類を公開する予定だという。
一方で、OpenAIの上場にはなお課題も残る。とりわけ焦点となるのは、巨額のデータセンター投資を支えられるだけの売上を確保できるかどうかだ。
AI市場でOpenAIが築いてきた優位性についても、足元では揺らぎつつあるとの見方が出ている。AnthropicはコーディングAIツールの販売が好調で、この数カ月はOpenAIを上回るペースで成長したとされる。
OpenAIはGoogleやAnthropicとの競争が激化する中、社内で掲げた売上高やユーザー数の目標を達成できていないとも伝えられている。
Sam Altman CEOはIPOに前向きな姿勢を示しているが、最高財務責任者(CFO)のSarah Friar氏は社内幹部に対し、なお時間を要する可能性があると述べたとされる。OpenAIは直近の資金調達ラウンドで、企業価値を8520億ドルと評価された。