NVIDIAは、4月終了の2026会計年度第1四半期決算で、売上高と純利益がともに過去最高を更新した。AIエージェントの普及を背景に、データセンター向け需要の拡大が業績を押し上げた。
米Wall Street Journal(WSJ)によると、同四半期の売上高は816億ドルと、前年同期比85%増加した。FactSet集計のアナリスト予想(789億ドル)を3.4%上回った。純利益は583億ドルで、前年同期の3倍超。アナリスト予想(429億ドル)も36.5%上回った。
業績をけん引したのはデータセンター部門だ。GPUなどのコンピューティング関連製品の販売が伸びたほか、ネットワーキング製品の売上高も前年同期の3倍となる148億ドルに達し、過去最高を更新した。
NVIDIAは3月、AIモデルやAIエージェントの処理を高速化するサーバー2機種を投入した。1つは、NVIDIAが昨年12月に200億ドルで実質買収したスタートアップGroqのチップを採用した推論特化型システム。もう1つはNVIDIA Vera CPUのみで構成したサーバーで、AIエージェントの普及に伴うCPU需要の拡大に対応する製品と位置付けている。
売上総利益率は75%で、会社計画およびアナリスト予想と一致した。今四半期の見通しについては、売上高910億ドル、売上総利益率75%を見込む。時間外取引の株価はおおむね横ばいだった。年初来の上昇率は約20%で、時価総額は約5兆5000億ドルに達している。
市場では、中国向けH200の販売計画にも関心が集まっている。トランプ政権は昨年、NVIDIAによる中国向けH200販売を承認したが、中国当局の許可はまだ下りていない。