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AI業界では、ユーザーが明示的に指示する前に処理を進める「プロアクティブ型」システムへの関心が高まっている。TechCrunchが20日、こうした流れの中で、スタートアップのIrisGoがPC向けデスクトップAIエージェントのベータ版を公開し、PCメーカーへのプリインストール展開を進めていると報じた。

IrisGoはこの分野の新興企業の1社だ。年初には、アンドリュー・ン氏のAI Fundが主導するシードラウンドで280万ドル(約4億2000万円)を調達した。

同社が開発するのは、PC向けのデスクトップAIエージェントだ。ユーザーの日常的な業務フローを学習し、指示がなくても作業を自動処理することを目指している。

共同創業者は、AppleでSiriの中国語版開発を支援したジェフリー・ライ氏。製品名の「Iris」は、「Siri」を逆にした名称だという。

同社によると、Irisは一度操作を学習させれば、その後は同じ手順を自動で繰り返し実行できる。繰り返し指示を出す必要はないとしている。

Irisには、メールの下書き作成や請求書処理、レポート作成、文書要約などに対応するスキルライブラリを搭載した。ユーザーのデスクトップ上での操作を学習し、自動化できる作業をリスト化する機能も備える。さらに、OpenAI CodexやAnthropic Claude Codeに近いコーディング支援機能も組み込んでいる。

ライ氏は「ターゲットはオフィスで働く知的労働者だ」と述べたうえで、「最先端モデルは強力になったが、AIが支援する事務作業は依然として手動で反復的だ」と指摘した。そのうえで、「人はより高度な業務に集中し、エージェントが事務作業を処理する自律型ワークフローを目指す」と説明した。

Irisは処理の多くを端末内で実行する設計で、クラウド依存型アプリに比べてプライバシー保護の面で優位性があるとしている。一方、複雑な作業についてはクラウドを併用するハイブリッド構成を採る。

NVIDIAとGoogleもIrisGoに出資している。同社は最近、macOSとWindows向けアプリのベータ版を公開した。あわせて、ノートPCメーカーと新規端末へのプリインストール契約を進めており、Acerとはすでに契約を締結し、他社とも協議を続けているとTechCrunchは伝えた。

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