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Ethereumに下押し圧力が強まっている。インフレ圧力の高まりと金利見通しの不透明感が意識されるなか、ETFへの資金流入鈍化や先物市場でのロング偏重も重なり、相場の脆弱さが目立っている。

CryptoPolitanが20日(現地時間)に報じたところによると、マーケットメイク大手のWintermuteは、足元のEthereumについて、不確実性の高い局面で他の主要資産より弱さが出やすいと分析した。

Wintermuteは、暗号資産市場全体がインフレ圧力の高まりに直面しているとみている。消費者物価指数(CPI)上昇率見通しは3月時点の3.7%から4月に3.8%へ上振れした。さらに、2026年4~6月期の物価上昇や、ホルムズ海峡の封鎖を巡る不確実性も、年末にかけた米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測を強める材料だと指摘した。暗号資産は総じて緩和的な金融政策に反応しやすく、12月の利上げ観測は相場の重荷になり得るとしている。

市場では利下げ期待も後退している。FF金利先物は、政策金利の据え置き、あるいは利上げの可能性を織り込む動きとなった。直近1週間では原油価格が再び1バレル102ドルを上回り、ブレント原油は8.6%上昇した。

ETHの弱さは、現物市場とデリバティブ市場の双方に表れている。ETHは1128.61ドルで取引され、週間では10.2%下落した。対ビットコインでは0.0275BTCまで低下。ファンディングレートは低下し、週間のインプライド・ボラティリティは上昇した。価格はサポート水準として意識される2100ドル近辺まで下落した。

ETFの資金フローも鈍っている。機関投資家を中心とする売り圧力は、1日平均で約8800万ドルに達した。GlassnodeのデータとWintermuteの分析によると、ETHの売りは2月以降で最も速いペースで進んだという。

投資家心理も悪化した。ETHのセンチメントは直近1週間で47から27へ低下し、恐怖圏に入った。Binanceの先物市場では売りが加速し、テイカー買い比率は0.91%まで低下。未決済建玉は10億ドル減少し、124億ドルとなった。先物ポジションの72%超がロングに偏っており、追加的なロング清算が発生する余地も残る。

一方で、長期保有を示す指標は維持されている。Ethereumは依然として分散型金融(DeFi)の中核的な基盤であり、現時点で大規模な清算の連鎖は確認されていない。蓄積アドレスには約2460万ETHが保有され、総供給量の31%超はステーキングされていると、CryptoPolitanは伝えている。

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