画像=Googleブログ

Googleは、次世代AIモデル群「Gemini 3.5」の展開方針を明らかにした。まずは「Gemini 3.5 Flash」を投入し、Geminiアプリと検索AIモードの標準モデルとして採用する。上位モデルの「Gemini 3.5 Pro」は来月公開する予定だ。

EngadgetとBusiness Insiderによると、Googleは19日(現地時間)、米カリフォルニア州で開催した年次開発者会議「I/O 2026」で「Gemini 3.5 Flash」を発表した。Geminiアプリと検索AIモードで順次利用できるようにした。

Gemini 3.5 Flashは、処理速度、コスト、性能のバランスを重視したモデル。Googleは、実運用のエージェントタスクやコーディング作業で、Gemini 3.1 Proを上回る性能を目指して設計したと説明している。

Flash-Liteとは別系統のモデルで、現行のGemini Pro系と比べて、より高速かつ低コストでの運用を志向する。

一方、高度な推論や長文コンテキストの理解を要する作業は、来月公開予定のGemini 3.5 Proが担う見通しだ。GoogleはFlashとProの性能差を縮めたとしているが、Gemini 3.5 Proは現時点では未公開だ。

スンダー・ピチャイCEOはI/Oのステージで、「多くの人がProモデルを実際に使ってみたいと考えていることは分かっている」と述べた上で、「来月まで時間がほしい」と語った。公開が遅れている具体的な理由には触れなかった。

Googleが示したベンチマークでは、Gemini 3.5 FlashはTerminal-Bench 2.1で76.2%、MCP Atlas拡張ツール利用時に83.6%、CharXiv Reasoningで84.2%を記録した。出力速度は、主要な最先端モデルの4倍に達するとしている。

同社は、Gemini 3.5 Flashが長期的なエージェントタスクに適している点も強調した。人の監督の下で、複数段階のワークフローやコーディング作業を安定して実行でき、銀行やフィンテックを含むパートナー企業が、数週間単位の業務自動化に活用しているという。

提供先は、Google Antigravity、Google AI StudioのGemini API、Android Studio、Gemini Enterprise Agent Platform、Gemini Enterprise。一般ユーザーもGeminiアプリと検索AIモードから利用できる。

個人向けAIエージェント「Gemini Spark」も、Gemini 3.5 Flashを基盤として動作する。Googleは同日、テスター向けの配布を開始した。ノートPCを開いたままにしなくても動作するAIエージェント体験を提供する方針だ。

安全対策も強化した。サイバー分野に加え、化学・生物・放射性物質・核(CBRN)に関するリスクへの対策を拡充し、有害コンテンツを生成する可能性を抑えたとしている。正当な質問に対して不要に応答を拒否するケースも減らしたと明らかにした。

今回の発表は、Gemini 3.5 Proの公開を来月に控える中、速度とコスト効率を重視したFlashを先に実運用へ展開した点が特徴といえる。Googleは検索、アプリ、開発者ツール、エンタープライズ基盤に同じモデル群を広げ、Geminiのエコシステム拡大を進める構えだ。

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