Socarは5月20日、車両検査AIソリューションを手がけるAutopediaと、タイヤ診断AIの共同開発に向けた業務協約を締結したと発表した。タイヤ摩耗管理で一定の成果が出たことを踏まえ、判定対象を広げるとともに、診断精度の向上を目指す。
両社は2025年7月から、AutopediaのAIソリューション「DoctorTread」を活用し、Socarの車両に搭載するタイヤの摩耗状態を管理してきた。その結果、2026年1〜4月のタイヤ関連の故障率は前年同期比22%低下し、同期間の顧客の不便件数も20%減少した。
今回開発する次世代モデルでは、従来の摩耗度判定に加え、偏摩耗やくぎ・欠けなど異物に起因するパンク、チャンキング(ゴム剥離)まで高精度に検知することを目指す。目視点検や単一指標だけでは把握しにくい微細な異常の兆候をAIで早期に捉え、故障発生前の予防整備につなげる体制を構築する。
開発では、モデル設計からデータラベリング、性能検証までを両社が共同で進める。Socarはカーシェアリング事業の運営で蓄積した実車のタイヤ画像データと、整備現場の判定基準を提供し、AutopediaのAI技術と組み合わせて診断モデルを高度化する。
Socarのムン・ジョンウン カーシェアリング顧客体験本部長は、「タイヤ管理は顧客の安全に直結するだけに、精緻な常時点検と先手の対応が重要だ。Autopediaとの技術協力を通じて、目視では確認しにくい故障要因を早期に発見し、いつでも安心してSocarを利用できるよう安全管理を一段と強化していく」とコメントした。
Autopediaのキム・サンヨン副代表は、「『DoctorTread』はAutopediaが長年にわたり独自開発してきたソリューションで、10万件超のタイヤデータを基に構築した国内最高水準の技術だ」と説明。「Socarとともに判定モデルを高度化し、安全性向上につながる技術を確立したい。さらに国内の自律整備市場の基準となるよう努める」と述べた。