写真=POSCO Future M

POSCO Future Mは5月20日、シリコン負極材の量産技術を確立し、2028年の商業供給を目指すと発表した。開発したシリコン負極材は、黒鉛系負極材に比べて4倍超の容量を蓄えられるとしており、商用化の最大課題とされてきた充放電時の体積膨張も独自技術で低減したという。

シリコン負極材は、従来の黒鉛系負極材に比べてエネルギー密度が高く、充電速度にも優れる。EVやロボティクス向けを中心に、高性能・高出力電池の需要拡大に伴って採用が広がると見込まれている。実際の電池では、黒鉛系負極材と混合して使うのが一般的だ。

同社によると、シリコン負極材の混合比率を20%以上に引き上げても、1000回の充放電後に初期容量の80%以上を維持する性能を確認した。従来は1桁台にとどまるケースが多かった混合比率を20%以上に高めつつ、高容量と長期の性能維持を両立したとしている。

シリコン負極材の商用化では、充放電時に生じる体積膨張が最大の課題とされてきた。POSCO Future Mの技術研究所は、独自のシリコンナノ化技術と炭素複合化技術を適用し、この問題を抑制したと説明した。

ホン・ヨンジュン技術研究所長は「シリコン負極材は、電池性能を左右する次世代の中核素材だ」とした上で、「蓄積してきた素材技術と量産経験を基盤に、顧客に最適なソリューションを提供し、グローバル市場での競争力を高めていく」と述べた。

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