XRPは現物ETFへの資金流入が続く一方、チャート形状の悪化を受けて下値警戒が強まっている。テクニカル分析では、足元の水準から最大で5割超下落する可能性も意識されている。
ブロックチェーンメディアのCointelegraphによると、XRPは直近5日間で12%下落した。3日足では、弱気継続パターンとされるベア・ペナントを下抜けた。
市場で焦点となっているのは、次の下値メドだ。XRP/USDは2月初旬以降、3日足ベースでベア・ペナントのレンジ内で推移してきたが、今回これを下抜けした。
ベア・ペナントの下落目標は、初動の下げ幅をブレーク地点から当てはめて算出する。現在の目標値は0.65ドルとされ、足元水準から約52.5%低い水準となる。
週足の指標も弱気シグナルを示している。テクニカルアナリストのチャートナードはX(旧Twitter)への投稿で、XRPの週足ストキャスティクスRSIがデッドクロスを示したと指摘した。こうしたシグナルが出るのは、2025年7月のATH(過去最高値)以降で3回目だという。
同氏によれば、過去2回はいずれも、その後に約50%規模の深い調整につながった。1月のシグナルについては、週足の20週・50週指数平滑移動平均線(EMA)のデッドクロスに向かう局面で、自律反発を挟んだ後に現れたとしている。
短期のモメンタムも鈍化している。日足RSIは直近7日間で63から42へ低下しており、買い圧力の後退を示唆する動きだ。
目先の重要な支持線として市場が注視しているのは1.27ドルだ。この水準を終値で下回れば、XRP/USDTは1.11ドルを経て、心理的節目の1ドルまで下落する可能性があるとの見方が出ている。
一方で、機関投資家マネーの流れは価格と逆行している。SosoValueによると、XRP現物ETFへの19日時点の純流入額は75万ドルだった。
これで純流入は9営業日連続となった。この間の累計流入額は9550万ドルに達した。累計純流入額は14億ドルに迫り、運用資産残高(AUM)は11億4000万ドルとなった。
世界のXRP関連投資商品にも資金流入は続いている。15日で終わる週には、XRP投資商品に約6760万ドルが流入した。
同じ週には、Bitcoin投資商品から9億8150万ドル、Ethereum投資商品から2億5000万ドルが流出した。相対的にみて、XRP関連商品の資金流入の強さが際立った格好だ。
こうした動きを巡っては、規制下の商品を通じた暗号資産エクスポージャーへの信認が高まっているとの見方もある。アナリストのトロンウィクリーは、「XRP商品に対する機関投資家の需要が過熱している」と述べ、規制下での暗号資産投資への信頼拡大を示すものだと評価した。
今後の焦点は、テクニカル面で反発条件が整うかどうかに移る。市場では、XRPの持ち直し要因として、より強いテクニカル上の確認、米国でのクラリティ法案の可決、ネットワーク活動の回復が挙げられている。
もっとも、足元の市場はETFへの資金流入よりも、チャート形状の悪化や主要サポートラインを維持できるかどうかに、より敏感に反応している。