ビットコインのイメージ写真=Shutterstock

ビットコイン市場で、6万8000〜7万ドルの価格帯に下値支持への期待が集まっている。先物市場と板動向の双方で同水準に買い注文が厚く入っている一方、清算データは下方向への圧力を示しており、短期的な調整を警戒する見方が強まっている。

Cointelegraphが19日(現地時間)に報じたところによると、市場の関心は8万ドルの上抜けよりも、7万ドル前後にある下値の流動性に向かっている。

デリバティブ市場では売り圧力が強まり、日次の売買比率はマイナス0.03まで低下した。買い手より売り手の勢いが強いことを示している。

出来高分布を示すVRVPでも、同様の傾向が確認された。2025年11月以降のチャートでは、最も取引が集中した価格帯が6万8000〜7万ドルだった。直近数カ月で積み上がったポジションが、この水準に偏っていることを示す。板の売買比率も、過去1カ月の大半でマイナス圏にとどまった。

清算データも下押し圧力を示している。清算ヒートマップでは、7万4700ドル近辺に累計34億ドル超のロングが集中している。ビットコインが7万ドルまで下落した場合、90日清算レンジ基準ではその規模が110億ドルに拡大する。市場で上値追いよりも下値の流動性吸収が意識される背景には、こうした構図がある。

個人投資家のポジションは再び強気に傾いている。暗号資産分析会社Hyblockは、「True Retail Accounts」のロング比率が60%を超えたと明らかにした。小口の先物口座のうち、ロングを保有する割合を追う指標で、同社は小口トレーダーの強気姿勢が再び強まっているとみている。

Hyblockによると、この動きは過去の短期的な天井局面とも重なる。5月初旬に7万8000〜8万2000ドル方向へ反発した場面でも、同指標は「極端なロング」水準まで急上昇し、その後は価格モメンタムが鈍化した。小口ポジションが一方向に大きく偏ると、短期的に上値が重くなりやすいという。

一方で、最も強い反発は小口投資家が強い弱気に傾いた局面で起きた。Hyblockは、ロング比率が35%を下回った複数のタイミングが3月と4月の安値圏で観測され、その後ビットコインは6万ドル台半ばから反発したと説明した。

足元の指標の組み合わせも、短期的な過熱を示す水準に近づいている。Hyblockは小口ポジション指標と14期間の相対力指数(RSI)を併用しており、最新データではロング比率が60.7%、RSIは74.9だった。個人投資家がなお7万6000ドル近辺を意識してポジションを維持していることを示しており、過去と似たパターンをたどれば、調整が深まる可能性もある。

当面の焦点は、6万8000〜7万ドルの買い需要が実際に相場の下支えとして機能するかどうかだ。先物ポジション、板の買い注文、清算規模のいずれもがこの価格帯に集中しており、ビットコインの短期的な方向感は同水準での値動きに左右されそうだ。

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