Googleが検索サービスを大幅に見直す。従来のリンク一覧中心の画面から、AIとの対話を軸にしたインターフェースへ移行し、画像・動画の入力、エージェント機能、生成UIなどを順次投入する。米New York Timesが5月19日(現地時間)に報じた。
今回の刷新の柱は、25年以上にわたって維持してきた検索欄の再設計にある。Google検索の入力欄は長らく、キーワードを打ち込む細長いバーが基本だったが、AIの普及によって、ユーザーがより長く複雑な質問を入力するようになったことを受け、より大きくインタラクティブな形へ改める方針だという。
新たな検索では、利用者は検索時に別のモードを選択しなくても、質問の内容に応じてAIとの対話を始められる。検索クエリに写真や動画をアップロードする機能も加わる。
この変更により、ユーザーはGoogle検索上でチャットボットに追加の質問を投げかけられるようになる。
エージェント機能も追加する。例えば、賃貸物件を探しているユーザーは、Zillowのような不動産サイトを個別に開かなくても、新着物件の通知を受け取れるようになる。
検索内では複数の情報収集エージェントを作成・管理できる。各エージェントはWeb上の変化を24時間追跡し、条件に合致する情報が見つかれば通知する仕組みだ。
検索結果画面も、よりインタラクティブなWebページ型へ変わる。GoogleはGeminiと自社のエージェント開発プラットフォーム「Google Antigravity」を組み合わせ、質問内容に応じたウィジェットや可視化をその場で生成する「生成UI」を披露する。
GoogleはGoogle DeepMindと共同で、Gemini Flash 3.5を基盤に生成UIを開発した。生成UIは今夏、全ユーザー向けに無料で提供する。
また、自然言語の指示だけで検索内にカスタムのミニアプリを作成できる機能も加える。これらの機能と情報収集エージェントは今夏、Google AI ProとUltraの契約者向けに先行提供する予定だ。
Googleは中長期的に、こうしたAI機能の提供対象を広げる方針だ。TechCrunchは、これに伴い、ユーザーが従来の青いリンクをクリックして情報を探す比重はさらに低下するとの見方を伝えている。
Googleのスンダー・ピチャイCEOは、「ユーザーはAIベースの検索機能を使うと、検索回数そのものが増える」と説明。「できるだけ多くの人に提供するため、高性能で効率的かつ高速、さらに低コストなモデルの開発に注力している」と述べた。