Googleは5月20日、エージェント型コーディングアプリ「Antigravity 2.0」を公開した。デスクトップアプリを刷新したほか、CLI(Command Line Interface)ツールとカスタムワークフロー向けSDKも投入した。
Antigravityは、Googleが昨年公開したエージェント型コーディングツール。今回は、Cursorなど競合サービスを意識した機能拡充を進めた格好だ。
新しいデスクトップアプリでは、複数エージェントの管理とタスクの並列実行に対応した。カスタムのサブエージェントワークフローを設計できるほか、バックグラウンド処理のスケジュール実行機能も追加した。Google AI Studio、Android、Firebaseとの連携にも対応する。
これらの機能の多くは、Googleの最新AIモデル「Gemini 3.5 Flash」をベースにしている。Googleは、Gemini 3.5 Flashの開発にもAntigravityを活用したと明らかにした。
また、Antigravityには音声コマンド機能も追加した。GmailやGoogle Docsなどの一般向け製品で導入している仕組みと同様の方式を採用する。ターミナルからエージェントを作成したい開発者向けには「Antigravity CLI」も提供する。既存のGemini CLIユーザーに対しては、新ツールへの移行ガイドを案内している。
あわせて、Googleのコーディングツールを基盤にカスタムエージェントを構築できる「Antigravity SDK」も提供した。Google AI Studioでは、企業ユーザー向けのカスタムエージェントテンプレートを提供する予定だ。既存のAI Studioプロジェクトを取り込み、ローカル環境で作業を続けられるエクスポートツールも追加した。
Googleは、Antigravityのコーディング技術を検索などの一般向け製品にも展開する方針だ。Google検索では、回答表示にあわせてユーザーの質問に応じた簡易アプリをリアルタイムで提供できるとしている。例として、検索結果上でそのまま使える電卓や比較ツールなどのミニアプリを挙げた。
料金面では、月額100ドル(約1万5000円)の「AI Ultra」プランも打ち出した。プロプランと比べ、Antigravity AIの利用上限は5倍としている。あわせて、従来の最上位AI Ultraプランの価格は月額250ドル(約3万7500円)から200ドル(約3万円)に引き下げた。最上位AI Ultraプランでは、プロプラン比でAntigravityを20倍多く利用できるという。