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大口投資家によるEthereum(ETH)、Zcash(ZEC)、HYPE(HYPE)への買いが相次ぎ、アルトコイン市場で主要なサポート水準への関心が高まっている。現物の買い増しに加え、10倍レバレッジのロングや長期保有を見据えた積み増しも確認され、各銘柄の重要価格帯が短期的な焦点になっている。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは5月18日(現地時間)、5月第3週に入り、オンチェーンデータ上で大口ウォレットによる大規模な買いが相次いで確認されたと報じた。

最も目立ったのはEthereumだ。約13万1000ETHを保有する大口ウォレットが、2119ドル近辺で5001ETHを追加購入した。購入額は約1060万ドル(約15億9000万円)。このアドレスは先月、安値で買って高値で売る取引によって約109万ドル(約1億6400万円)の利益を上げたとされる。

今回の買いのタイミングにも市場の注目が集まっている。Ethereumは足元で上昇チャネル下限を試しており、この水準は2144ドル近辺の0.236フィボナッチ・リトレースメントと重なる。サポートを維持できれば次の上値目標として2385ドルが意識される一方、チャネルを下抜けた場合は1920ドル近辺まで調整余地が広がるとの見方もある。

オンチェーンでは、買い注文が複数回に分けて執行された形跡も確認された。市場では、短期的な投機というより、サポート維持を意識した分散買いとの見方が出ている。

Zcashでは、より強気なポジション構築が観測された。ウォレットアドレス「0x8652」は約3時間で3万6875ZECの10倍レバレッジ・ロングを積み上げた。ポジション規模は約1968万ドル(約29億5200万円)で、オンチェーンで追跡されているZcashの強気ポジションとしては最大級とみられている。

このポジションの清算価格は494.55ドル。Zcashは現在、533ドル近辺の0.618フィボナッチ・リトレースメントをサポートとして試している。この水準は昨年末に形成された主要なスイング高値とも重なるという。

市場では、このサポートを維持できるかが最大の焦点とみられている。533ドルを守れば次の上値メドとして630ドル、750ドルが意識される一方、下抜けた場合は400ドル近辺まで下押しする可能性も指摘されている。BeInCryptoは、大口投資家が実質的にこのサポート防衛に賭けた構図だと分析した。

HyperliquidのネイティブトークンであるHYPEでも、大口買いが続いた。オンチェーン分析プラットフォームのLookonchainによると、ベンチャーキャピタルa16zに関連するとみられるウォレットが、直近で37万2000HYPEを追加購入した。金額は約1691万ドル(約25億3700万円)に上る。

同ウォレットは4月中旬以降、累計で約211万HYPEを買い付けており、総額は9087万ドル(約136億3100万円)に達したという。あわせて、BybitとOKXのホットウォレットからトークンを引き出し、別の保管アドレスへ移す動きも確認された。

市場では、こうした動きは短期売買ではなく、長期保有を前提とした蓄積パターンと受け止められている。HYPEは足元で44.50ドルの上抜けを試しており、短期のレジスタンスとして50ドル、その先の上値目標として過去最高値の59.30ドルが意識されている。

今回確認された取引の一部は、同一の大口ウォレットによるものだった。1968万ドル規模のZcashロングを構築した「0x8652」は同時に、8万9200HYPEの10倍クロス・ロングも保有していることが確認された。今週観測された3件の主要取引のうち2件は、実質的に同一トレーダーによる建玉だったことになる。

もっとも、市場では大口買いがそのまま相場上昇を保証するわけではないとの警戒もある。とりわけレバレッジポジションは、サポート割れが起きた場合に大規模な清算につながる可能性がある。それでも今回のオンチェーン動向は、大口投資家が実際に資金を投じた価格帯と重要なサポートラインを比較的明確に示しており、短期のアルトコイン市場を占ううえで注目材料になっている。

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