Cardano(ADA)は直近の急落でそれまでの上昇分の大半を失った。ただ、アナリストの間では、長期チャートの構造はなお強気シナリオを維持しているとの見方が出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは18日(現地時間)、足元の値動きだけでCardanoを見限る投資家は、再び好機を逃している可能性があるとする分析を伝えた。
Cardanoは5月第1週に13%上昇し、一時0.288ドルまで上昇した。背景には、暗号資産市場全体のセンチメント改善があった。ただ、その後は売りに押され、再び0.250ドル台まで水準を切り下げた。
市場全体の売りが強まるなかで、上昇分の大半を失い、重要な支持ゾーンを改めて試す展開になったという。
それでも、アナリストのジェラル・クチュケル氏は、投資家が短期的な調整に振り回され、Cardanoへの投資機会を逃していると指摘した。足元のチャートについても、「見過ごせないパターン」を形成していると評価した。
同氏によると、週足では強気のカップ型パターンの形成が進んでいる。Cardanoは2024年12月に1.32ドル近辺の高値を付けた後、より小さな弧を描くような値動きに入り、価格はその下限と側面の境界に沿って推移したという。
さらに、2025年8月に1.02ドルの高値を付けた後は、より大きな弧を描く構造に移行した。現在は0.248ドル前後まで約75%下落しているが、この調整局面も曲線の下限と重なっており、支持を受けたと分析している。
クチュケル氏は、このカップ型の形成を長期的な強気シグナルと位置付ける。重要な支持を保ちながらの推移は、通常、大きな値動きに先行するとの見立てだ。
より大きな時間軸では、Cardanoの上値を抑えてきた複数年にわたるレンジ相場も確認できるとした。Cardanoは2022年4月からこのレンジに入り、その後は上限の抵抗線と下限の支持線の間で推移してきたという。
分析の要点は、直近の下落局面でもこの構造が崩れていない点にある。Cardanoは2月と3月に0.235ドル近辺の下限支持線を再テストしたが、いずれも反発が続いたとしている。
このため、Cardanoがこの複数年の支持ゾーンを維持する限り、上昇シナリオは有効だとみている。
同氏は、市場が再び強気相場に転じれば、週足の強い構造が一段の上昇につながる可能性があるとみる。チャート上の第1目標として示したのは、現在のレンジ上限の抵抗線に当たる1.01ドルで、足元の水準から約308%の上昇余地がある計算だ。
最終的には、次の強気相場で4ドル台まで上昇する可能性もあるとした。チャートでは4.27ドルまで1621%上昇するシナリオが示されており、その場合は史上最高値(ATH)を更新することになるという。こうした見方は、アナリストのラスル・アフマディ氏の予想とも一致するとしている。
もっとも、このシナリオの前提は明確だ。Cardanoが0.235ドル前後の長期支持ゾーンを維持する必要がある。
直近の下落にもかかわらずアナリストがCardanoに注目するのは、短期的な反発期待そのものではなく、繰り返し機能してきた支持ゾーンと週足チャートの構造がなお損なわれていないためだとしている。