画像=Binance Coin(BNB)

資産運用会社のGrayscaleとVanEckが、米国でのBNB現物ETF上場に向け、S-1登録届出書の修正版を相次いで提出した。市場では、米証券取引委員会(SEC)との協議が進展している兆候との受け止めが出ており、BNBが米国で次の現物ETF候補として浮上している。

Cointelegraphが18日に報じたところによると、両社の追加修正を受け、BNBは暗号資産ETFの承認に向けて一段前進したとの見方が広がっている。

Grayscaleは16日、BNB現物ETFに関するS-1登録届出書の2回目の修正版を提出した。VanEckは5回目の修正版を提出している。S-1は、ETF発行体がSECの審査過程で提出する主要書類で、商品の構造や運用方針、手数料、リスク要因などを記載する。

市場では今回の修正提出について、SECとの実務協議が進んでいるサインと受け止める向きが強い。BloombergのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、Grayscaleの修正版提出を受け、上場に向けた準備が近い段階に入っている可能性があると指摘した。そのうえで、BNBが米国で次に現物ETF化される暗号資産候補になり得るとの見方を示した。

Grayscaleは1月に関連申請を初めて提出したが、手数料は現時点で公表していない。VanEckは2025年5月に「VanEck BNB Spot ETF」を初めて申請し、運用手数料を0.39%としていた。

BNBの時価総額は874億ドルで、暗号資産市場では4位の規模に位置する。一方、米国のアルトコイン現物ETF市場にはまだ加わっていない。足元では、Solana、Litecoin、XRP、Hyperliquidに連動するアルトコイン現物ETFがすでに登場している。

こうした動きが広がった背景には、SECが昨年9月、個別審査方式に代えて一般上場基準の手続きを導入したことがある。これ以降、アルトコイン現物ETFの裾野は広がり、ウォール街の資産運用会社も、ステーキング型、レバレッジ戦略型、先物連動型、マルチアセット指数ファンド型など、多様な商品設計を打ち出している。

もっとも、新規のアルトコイン現物ETFへの資金流入には銘柄ごとのばらつきが大きい。21SharesのHyperliquid現物ETFは、先週の承認後、14日の上場初日に記録した純流入額が120万ドルにとどまった。

これに対し、BitwiseのSolanaステーキングETFは、2025年10月の上場初日に6950万ドルの資金を集めた。CanaryのXRP現物ETFも、同年11月の上場後、数週間で初取引日の流入額として2億4500万ドルを記録した。

資金はなお、BitcoinとEthereumの現物ETFに集中している。両商品群の純流入額は、2024年の上場以降、それぞれ584億ドルと118億ドルに達した。米国のSolana現物ETFも最近、純流入額が10億ドルを超え、足元では11億1000万ドルとなっている。

このため、BNB現物ETFが実際に承認されたとしても、直ちに大規模な資金流入につながるかどうかは不透明だ。ただ、SECの審査枠組み見直しを受けてアルトコイン現物ETFの対象が広がるなか、今回のS-1修正提出は、BNBが米ETF市場に組み込まれるかを占う次の節目とみられている。

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