ビットコイン 写真=Shutterstock

Binanceで個人投資家によるビットコイン(BTC)の流入が過去最低水準まで落ち込み、現物需要の鈍化が鮮明になっている。先物市場では大口のテイカー売りも重なり、BTC価格は7万7000ドルを下回った。Cointelegraphが18日、報じた。

CryptoQuantの集計によると、2026年のBinanceにおける月間の小口BTC流入は平均314BTCにとどまった。2024年3月の約1200BTCから大きく減少している。

この指標は、保有量1BTC未満のウォレットからBinanceへの入金を追跡したものだ。個人投資家の参加度合いを示す目安として用いられる。

Darkfostは、Binanceの小口BTC流入が歴史的な低水準圏にあると指摘した。月間流入は、2022年の弱気相場では約1800BTC、BTCが7万5000ドル近辺で高値を付けた2024年3月でも約1200BTCだった。前回サイクルと比べ、個人投資家の参加が大きく細っている形だ。

個人の現物需要の鈍化は、足元の戻り局面でも確認されている。30日基準の個人投資家需要の増加率は、前週の7.39%から3.12%へ低下した。一時的に買いが戻ったものの、現物市場への参加が再び冷え込んだことを示している。

Darkfostはその背景として、投資家が取引所でBTCを直接保有するよりも、ビットコイン現物ETFに資金を移している可能性に言及した。

相場を一段と押し下げたのは、先物市場での売り圧力だ。暗号資産アナリストのアムル・タハは、Binanceで直近の下落局面中に大規模なBTCのテイカー売りが2度発生したと明らかにした。

1回目は15日で、規模は約15億ドル(約2250億円)。その後、BTCが7万7000ドルを割り込む局面で、11億ドル超(約1650億円超)の売りが追加で出たという。

市場の焦点は、現物と先物で需給の方向感が食い違っている点にある。Crazyblockkは、今回のBTC反発局面で欠けている重要なシグナルとして、バランスの取れた現物需要を挙げた。

2024年10月と11月、2025年5月の上昇局面では、現物と先物の需要がそろって拡大していた。当時の現物需要は9万7000BTC〜19万BTCの範囲で、先物需要も同時に増加していた。

一方、直近30日間では様相が異なる。先物需要は19万3000BTCでプラスを維持した一方、現物需要はマイナス2万8000BTCとなった。

現物需要は65日連続でマイナス圏にとどまった。30日間の需要増加規模も、5月初めの23万2000BTCから16日には6万2000BTCへ縮小し、73%減となった。価格が反発しても、現物が下支え役を果たせていないことを示す。

取引所間では、デリバティブ市場の主導権にも変化が出ている。Binanceは2024年10月〜2026年3月に世界のUSDT建て先物取引高の40〜44%を占めていたが、2026年5月のシェアは21.1%に低下した。

一方、OKXは26.3%に上昇し、今回のサイクルで初めて首位に立った。

市場では、BTCの反発が再び勢いを取り戻すには、先物主導の需要よりも先に現物買いの回復を確認する必要があるとの見方が出ている。個人投資家の参加が戻らず、現物需要がマイナス圏を脱せなければ、足元の価格反発はこれまでの上昇局面とは異なる展開をたどる可能性がある。

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