XRPコミュニティで、長期低迷を経たNvidiaの株価推移と重ね合わせ、XRPにも大幅上昇の余地があるとする見方が再び広がっている。一方で、成長企業の株式と暗号資産を同列に論じるのは難しいとして、慎重な声も出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが18日(現地時間)に報じた。報道によると、一部のXRP保有者は、Nvidiaが長く1ドル未満で推移した後に3桁台まで上昇した例を挙げ、XRPも長期の停滞局面を経て上昇に転じる可能性があるとみている。
きっかけとなったのは、取引プラットフォームのTrendSpiderが公開したNvidiaの株価チャートだ。チャートでは、Nvidiaが1999年から2016年までの約17年間、0.05~0.99ドルで推移し、2016年に1ドルを上回った後は上昇基調を強めたことが示されている。
XRPコミュニティ関係者のアブドゥラ・ナシフは、このチャートについて「XRP保有者なら誰もが共感するだろう」とコメントした。長い横ばいの後に大きな値動きが訪れるとの期待が、コミュニティ内で改めて意識されている格好だ。
コミュニティでは、XRPの長期停滞を単なる不振ではなく、「蓄積局面」と捉える見方も根強い。
もっとも、市場の評価は分かれている。XRPは足元で約1.37ドルで取引されており、過去最高値(ATH)の3.84ドルをなお下回る。CoinMarketCapの集計では、高値更新後の約8年間、過去最高値を回復できていない。
これを長期の蓄積局面とみる投資家がいる一方で、複数回の市場サイクルで高値を更新してきたビットコインと比べると、XRPの上昇モメンタムは弱いとの見方もある。
Nvidiaとの比較に懐疑的な声も少なくない。NvidiaはAI需要を追い風に成長してきた主要テクノロジー企業だが、XRPは企業業績で評価される株式とは異なり、採用拡大や市場の需給、規制動向の影響をより強く受ける暗号資産だからだ。
上昇の背景そのものが異なるため、単純に並べて論じるのは無理があるとの指摘である。
こうした議論の背景には、足元のNvidiaに対する市場の期待もある。Nvidiaは決算発表を控えており、投資家の関心を改めて集めている。
KeyBanc Capital Marketsは、AIチップ需要に加え、Blackwell Ultra GPUとRubin GPUシステムへの期待が高まっているとして、Nvidiaの目標株価を275ドルから300ドルに引き上げた。XRP支持派はこうした事例を引き合いに、長期停滞が直ちに構造的な弱さを意味するわけではないと主張している。
XRPの長期保有論が浮上するのは今回が初めてではない。金融アナリストのリンダ・ジョーンズは2024年12月ごろ、「いまXRPを売るのは、Berkshire Hathawayの初期に株を手放すようなものだ」と語ったことがある。
ジョーンズは、XRPについて、Rippleを通じた越境決済で役割を担う以上、単なる投機資産としてではなく、より長期的な視点で評価すべきだと主張した。その上で、長期資産の保有には忍耐が欠かせないと強調している。
今回のNvidia比較は、XRPの長期低迷が今後の上昇の前触れなのかを巡る従来の議論を改めて浮上させた。コミュニティの一部では3桁台の価格見通しまで取り沙汰される一方、実際のブレークアウトまでNvidiaのように17年もかかってほしくないとする声も出ている。