画像=イーサリアム(ETH)

イーサリアムが2400ドル台の上抜けに失敗した後、2150ドルを下回った。Binance先物で売りが膨らんだことに加え、現物ETFからの資金流出も重なり、短期的には2000ドルが相場の分岐点として意識されている。

Cointelegraphが18日(現地時間)に報じたところによると、イーサリアムは先週、2400ドルの抵抗線で上値を抑えられた後、18日に一時2100ドル近辺まで下落した。17日にはBitstampで2090ドルを付け、4月17日以来の安値を記録した。

下落局面では、Binance先物市場での積極的な売りと、イーサリアム関連投資商品の資金流出が重しとなった。TradingViewのデータでは、イーサリアムは5月6日に付けた直近高値2420ドルから約12%安い2100ドル近辺で推移した。

特にBinanceでは、17日にテイカー主導の売り出来高が1時間当たり11億ドルを上回った。この種の指標は、先物市場で成行ベースの売りがどの程度膨らんだかを示す。相場下落時に数値が急増する場合、短期的な弱気圧力の強まりや、持ち高圧縮の進行を示唆する材料と受け止められやすい。

CryptoQuantのアナリスト、アムル・タハは、イーサリアムが主要な下値水準を試す過程で、Binanceにおける大規模な売り出来高の急増が確認されたと指摘した。市場参加者が下値防衛よりも、清算やリスク圧縮を優先している可能性があるとの見方を示した。

機関投資家マネーの流れも弱かった。SosoValueによると、イーサリアム現物ETFは5営業日連続で純流出となり、累計流出額は2億5500万ドルに達した。アナリストのウェイル・ファクターは「イーサリアムに対する機関投資家の需要モメンタムが頭打ちになった」との見方を示した。

世界全体のイーサリアム投資商品でも同様の傾向が出ている。CoinSharesのデータでは、5月15日終了週の純流出額は2億4900万ドルとなり、1月30日以降で最大だった。現物ETFに加え、グローバルの商品全般でも資金流出が続き、現物・デリバティブの両市場で売り優勢が強まった。

一方、2000〜2100ドルのレンジは目先の支持線として意識されている。Glassnodeの取得原価分布データによると、平均取得価格が2000〜2100ドルの保有分は約385万ETHに上る。この価格帯では、保有者による平均取得価格を意識した買い支えが入り、下げを和らげる可能性があるとの見方もある。

短期的なテクニカル面では、2000ドルを維持できるかが焦点だ。アナリストのテド・ピローズは、イーサリアムが2150ドルの支持帯を維持できず、2100ドルを割り込んだと指摘した。ドナルド・ディンも、日足ベースで2100ドル近辺の薄い出来高帯による支持を買い手が守れなければ、上昇チャネル下限を割り込むリスクが高まるとみている。CryptoFolicも、この水準を維持できない場合は一段安の可能性があると警告した。

一方で、反転に向けた条件も示されている。ジョセフ・シャロム・シャープリンク最高経営責任者(CEO)は、イーサリアムが再び上昇基調を強めるには、米国のクラリティ法案の可決、市場全体のリスク選好の回復、イーサリアム基盤の実物資産連動型トークン化(RWA)の成長という3つの材料が必要だと述べた。

当面は2000ドルを守れるかが相場の方向感を左右しそうだ。先物市場での売りとETFからの資金流出が続けば下押し圧力は残る一方、取得原価が集中する価格帯に買いが入れば、下落余地は一定程度抑えられる可能性もある。

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