トランプ一族が支援するAmerican Bitcoin(ABTC)は18日、ビットコイン(BTC)の保有量が7500枚を超え、上場企業のBTC保有量で世界15位に浮上した。同じ週にはStrategyも約20億1000万ドル相当のBTCを追加取得しており、上場企業によるBTCの蓄積が続いている。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、先週はBTC価格が前週より約5%低い水準にあったにもかかわらず、大口保有企業を中心に買い増しの動きが続いた。一方で、American Bitcoinの株価は同日8%下落し、過去最低水準を付けた。
American Bitcoinは、エリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が共同設立した企業。2025年9月、暗号資産マイニング企業Hut8との株式交換による合併を通じてNasdaqに上場して以来、BTC保有量を急速に積み増してきた。
同社によると、上場後にBTC準備金は3倍超に拡大し、1株当たりの保有サトシ数も700サトシを超えた。上場時点と比べると2倍以上に増えたという。
エリック・トランプ氏は、同社の事業モデルに対する疑問に公の場で反論したこともある。こうした動きもあり、トランプ一族と結び付いたデジタル資産事業全体に改めて市場の注目が集まっている。
Strategyは先週、平均購入単価8万985ドル(約1215万円)で2万4869BTCを買い入れた。これにより総保有量は84万3738BTCに増加。保有資産価値は638億7000万ドル、平均取得単価は7万5700ドル(約1136万円)となった。2026年の年初来BTC利回りは12.6%だった。
購入資金は、STRCの永久優先株プログラムを通じて調達した。開示によると、Strategyは1950万株を発行して19億5000万ドルを確保し、この資金で2万4066BTCを約8万1000ドル(約1215万円)で取得した。STRCとしては過去2番目の週間調達額となる。
市場では、Strategyが月末までにBTCを売却する可能性にも注目が集まっていたが、現時点で売却は確認されていない。予測市場Polymarketでは、今月中にStrategyが一部でも売却する確率を41%と織り込んでいたが、実際の開示では売却ではなく保有拡大が示された。
現在、Strategyは企業保有BTC全体の約4分の3を占め、100万BTCの確保目標に向けて買い増しを進めている。一方のAmerican Bitcoinは、より高い増加ペースを武器に存在感を高めている。上場から8カ月余りで保有量順位を15段階押し上げ、蓄積を加速させてきた。
ただ、American Bitcoinの株価が過去最低水準に沈んでいることは、BTC保有拡大と株主価値の間にあるギャップも浮き彫りにしている。
先週の企業によるBTC買い増しは大口保有企業を中心に続いた。一方、2026年に入ってからは小規模企業全体の財務需要に鈍化もみられる。市場は今後、大口保有企業の追加購入余力に加え、株価の下支え余地も併せて見極める局面に入っている。