ビットコインの「クジラ」を表したイメージ画像。写真=Shutterstock

ビットコインは7万6875ドル前後で推移し、売り圧力の鈍化を背景に戻りを試す展開となっている。一方で、大口保有者(クジラ)の動きにはなお慎重さが残っており、相場の上値を抑える要因となっている。

18日付のBeInCryptoによると、ビットコインは主要な支持線と抵抗線に挟まれ、ブルフラッグの成否を見極める局面にある。

足元では、反発を示すテクニカル要因と、大口資金の慎重姿勢が交錯している。ビットコインは3月29日から5月6日にかけて27%超上昇した後、下降チャネル内で短期調整に入った。5月15日以降は売り出来高が大きく減少し、チャネル下限の支持線は維持されている。

Binance Researchは、4つのオンチェーン指標をもとに、市場に出回りやすい供給が減っていると分析した。1年以上動いていないビットコインは全体の約60%を占め、取引所保有分の比率も、新型コロナ期の高水準だった17.6%から15.0%へ低下した。

短期保有者の収益性を示すMVRVも再び1.0を上回った。2024年11月以降で初めて、直近参入組が小幅な含み益圏に入った可能性を示すという。こうした動きは、チャネル下限が構造的に支えられている根拠の一つとされた。

ただ、大口保有者の動きはこれと対照的だ。10万~100万BTCを保有するウォレットの供給比率は、2月20日の3.46%から5月18日には3.31%へ低下した。ビットコインが5月上旬の高値圏まで戻す局面でも、明確な買い増しは確認されなかった。大口が今回の反発局面をなお弱い戻りとみている可能性がある。

市場では、特定の価格帯を中心に方向感を見極める展開が続いている。6万4884ドルの安値と8万2830ドルの高値を基準にすると、7万8595ドルが短期的な上値抵抗として意識される。

一方、7万5975ドルは当面の下値支持線となる。日足終値でこの水準を下回れば、7万3857ドルまで下落余地が広がる可能性がある。さらに7万1739ドルを割り込めば、現在のブルフラッグは事実上無効になる。

上値の焦点は8万1665ドル近辺のチャネル上限だ。ビットコインがこの水準を回復し、さらに8万2830ドルを上抜ければ、ブレイクアウトが確認され、先行していた27%上昇の流れが再開する可能性が高まる。ブルフラッグ成立には、出来高を伴った上放れが必要になる。

当面の最大の焦点は7万5975ドルの維持だ。この水準を保てば8万2830ドル突破を試す展開が続く一方、割り込めば7万3857ドル以下への調整シナリオが優勢になりやすい。市場の視線は、売り圧力の鈍化とクジラの売り継続のどちらが勝るかに集まっている。

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