画像=Figure AIのYouTube動画より

Figure AIが開発したヒューマノイド「F.03」が、人間インターンと10時間にわたって荷物仕分けの処理能力を競う公開実験で、僅差で及ばなかった。処理数では人間側が上回ったものの、休憩なしで稼働を続けられる点から、長時間運用ではロボットが優位に立つ可能性も示された。

BeInCryptoの18日付報道によると、比較対象となったのはFigure AIのF.03と、人間インターンの「エイム」。両者は同じ条件で、バーコードを認識し、荷物をつかんでコンベヤーベルトに載せる反復作業に取り組んだ。

最終結果は人間側の勝利だった。エイムの処理数は1万2924個で、F.03の1万2732個を192個上回った。平均処理時間はエイムが1個当たり2.79秒、F.03が2.83秒で、差は0.04秒だった。

実験中には、F.03が一時的に人間を上回る場面もあった。エイムがトイレや休憩で作業を離れた間にF.03が首位に立ったが、その後はエイムが再び差を広げ、そのまま逃げ切った。

エイムは実験後、指に水ぶくれができたほか、左腕と腰の痛みを訴え、「あと30分続いていたら辞めていた」と語った。一方、F.03は交代なしで稼働を続けられる。このため、1シフトの結果だけでは、長時間や複数シフトにおける生産性を十分に比較できないとの見方もある。

Figure AIのブレット・アドコックCEOは結果についてエイムを祝福したうえで、「人間が勝つのは今回が最後になる」と述べた。ロボットは休憩なしで長時間連続投入できるため、長期的な生産性競争では優位に立ち得ると強調した。

今回の実験は、現場作業においてロボットが人間に近い処理水準に達しつつあることを示した一方、単一シフトではなお人間が僅差で優位を保っていることも浮き彫りにした。

一方、同じ記事では、MicrosoftのAI部門トップであるムスタファ・スレイマン氏の見方も紹介された。同氏は、ホワイトカラー業務の自動化はより速いペースで進む可能性があるとし、弁護士、会計士、プロジェクトマネジャー、マーケティング職などを例示。「コンピュータベースの業務は、今後12〜18カ月以内に相当部分がAIで自動化され得る」と述べた。

今回の比較は、ロボットの物理作業能力が人間に近づいていることに加え、長時間連続運用の優位性と、ホワイトカラー分野で進むAI自動化のスピードが、今後の労働市場を左右する重要な要素になり得ることを示唆している。

アドコックCEOはX(旧Twitter)でも、F.03が1万2732個、エイムが1万2924個を処理した最終スコアを公表し、エイムについて「左前腕はほぼ壊れたような状態だった」と投稿した。

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