写真=「Dell Technologies World 2026」の基調講演に映像メッセージで参加したSamsung Electronics副社長 ソン・ヨンホ氏(デジタルトゥデイ)

Dell Technologiesは18日(現地時間)、Samsung Electronicsの半導体AIファクトリー構築を支援すると明らかにした。研究開発からチップ設計、生産までの全工程でAI活用を進めるSamsung Electronicsに対し、コンピュート資源やストレージ、データ移送の標準化基盤を提供し、スマートファクトリーへの転換を後押しする。

同日、米ラスベガスで開幕した「Dell Technologies World 2026(DTW 2026)」では、マイケル・デル会長兼CEOが「Unleash the Future」をテーマに基調講演を実施した。この中で、Samsung Electronics副社長のソン・ヨンホ氏が映像メッセージを寄せ、両社の協業成果を紹介した。

AI導入が産業界全体で加速する中、Samsung Electronicsは設計、エンジニアリング、生産ワークフロー全般にAIを組み込んでいる。デジタルツイン、リアルタイム分析、AIエージェントを活用し、リスク予測の高度化と、精度・歩留まり・品質の向上を進めているという。

Dell Technologiesは、Samsung ElectronicsのAIモデル運用と基幹システムを支えるため、コンピュート資源、ストレージ、データ移送を含む標準化されたインフラ構成要素を提供する。Samsung Electronicsの半導体工場では、AIモデルを使って装置のテレメトリーや工程データ、検査結果を分析しており、デジタルツイン構築向けのデータを基に歩留まり最適化にも取り組んでいる。

DellのAIインフラは、Samsung Electronicsの製造環境全体で一貫した運用を実現する基盤となる。これにより、同社はHBMなどの先端メモリ、ロジック工程、先端パッケージング事業の拡大を加速させる考えだ。

両社はDTW 2026を機に協業をさらに拡大する。設計から生産に至る半導体ライフサイクル全体でAIを継続的に展開し、複数の地域や拠点にまたがって運用できるよう、インフラ拡張でも連携を続ける方針だ。

ソン・ヨンホ氏は「Samsung Electronicsは、設計、エンジニアリング、生産全般にAIを適用し、自動化の段階を超えて知能化へと進んでいる」と述べた。その上で「Dell Technologiesとの長年にわたる協業は、こうした変化に必要な安定性と予測可能性を支えている」と強調した。

Dell Technologiesアジア太平洋地域統括社長のリッチ・マクラフリン氏は「半導体の大規模製造には、一貫性、レジリエンス、長期的な拡張性が欠かせない」と指摘。「当社は数十年にわたり培ってきたエンタープライズインフラの知見を基に、AIがグローバル製造の中核要素として定着することに貢献していく」と述べた。

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